今回は北海道の日本海側、留萌エリアの増毛町に来ております。
ちょっと憎たらしい名前ですが、増毛と書いて「ましけ」と読みます。
本日お邪魔したのは増毛町営暑寒別岳(しょかんべつだけ)スキー場。
そもそもこの界隈には比較的大きな町は留萌しかないので、おそらく留萌シニアのホームゲレンデなのでしょう。
しかし、今日はお天気がかなり荒れている。
大型の低気圧が近づいており、留萌近辺は大吹雪でした。
旭川エリアと留萌エリアをつなぐ留萌深川道路が吹雪で通行止めとなるぐらいね
それでも下の道から行きましたが、やっぱり行くのを止めておけば良かった、と思うぐらい吹雪いてる
福岡の大雪とは全然質も量も比較にならないレベルの吹雪でした
道路はもちろんアスファルトなんて見えないんだが、吹雪が強すぎてね。
道路の雪と、道路の側面の雪の壁の境目が分からないの
この写真でも分からないと思うけど、実は両側は雪の高い壁があるんだよ
側面の壁に突っ込んだら交通事故確定で、ヘタすれば大けがだ。
最低でも自走不能は避けられないんだけど、この道道94号線、この視界なのにほとんどのエリアで通信はもちろんのこと、通話も圏外だからね
事故ってもJAFも警察も呼べないという
この無理ゲーをどうクリアするか?
フロントだけを見ても無理なんだが、実は道路の境界線の真上に「この下が道路の境界線ですよ」って教えてくれる矢印が定期的に街灯みたいな感じでたってるの。
それを目印に、事故をせずにこの地獄の道路を抜けられました
1時間以上、この視界が続いたので正直、ボードよりも精神的に疲れましたよ。
そしてやっと増毛町営暑寒別岳スキー場に到着したわけです
念のため、出発前にゲレンデに電話してこの天候で営業しているのか確認はしておいたんだけど、「こちらは曇りです」との返事で、吹雪でも嵐でもないとのこと。
にわかには信じられませんでしたが、留萌のすぐお隣のこのゲレンデ、実際に穏やかな天候でした。
昨日の紋別大山と同じように、日本海を目の前に眺めながらボードできるかと思ったけどそうでもなく
地図上では沿岸にあるように見えるけど、実際には海とは何キロも離れていて遠くに見えるという程度でした。
このゲレンデには最初から規模やクオリティーは求めておらず、絶景を希望しての訪問だったのにね。
眺望は大したことがなく、とても気温も寒かったのでさっさと帰ろうかと思いました。
ところが・・・
よく見ると、お客さん、一人もいないよね?(笑)
朝一に到着したわけでもないのに、そういえばゲレンデ内にまったくシュプール(誰かが滑ったあと)がついてない
リフトはそれでも動いてる
リフトに乗る時、スタッフが慌てて詰め所から出てきて座席を用意してくれたんだけど、聞いてみる。
「今日、お客さん、何人ですか?」
そしたらスタッフ、
って
俺を入れて2人かよ(笑)
しかももう片方はどう見てもいないし、もう帰ったのでしょう。
そう思うと急にやる気が出てきました
だって、つぶれたゲレンデでも貸し切って数本滑ると10万円とかかかるんだよ?
こんな事実上貸し切りの二度とないようなチャンスを逃すわけにはいかないのだ
車に戻り、ボードを2本ともゲレンデにもってきます。
圧雪用のボードと新雪用のボードで、普通はどちらか1本を使って滑るわけ。
でも今日は俺以外に客はいない(笑)
気分によって2本のボードを使い分けて滑るという馬鹿みたいに贅沢な体験が出来ました
このスキー場の造りはこんな感じ。
特に未圧雪ゾーンやコース脇の新雪なんかがほとんどそのまま残されていたのは大きいですね。
昨日、50cmほどの降雪があったみたいで、パウダーボードで突っ込むと恐ろしいまでの浮遊感でした。
20cmぐらいの降雪じゃ、この浮遊感は出ないからね。
まぁ転んだら抜け出せないのですが
オホーツク海側と違って、雪質は重いです。
コースも単調だし、斜度も正直足りない。
フードも足置きもついてないから寒いし、リフトも遅くてなかなか山頂にたどり着かない。
そんな増毛町営暑寒別岳スキー場ですが、この広いゲレンデを専用で使わせてくれただけで、全部チャラにするぐらいの価値があったよ。
わざわざ吹雪の中を超えてでも訪れた価値がありました。
今日はすっかりと体が冷えてしまったので、さっさと温泉に入って休もうと思います。
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