mixiユーザー(id:7269003)

2016年02月24日17:19

351 view

犠牲の上に…:2/23 内田 ベルク、シューベルト他

BERG Piano Sonata, Op. 1
SCHUBERT Four Impromptus, D. 899
MOZART Rondo in A Minor, K. 511
SCHUMANN Piano Sonata No. 1 in F-sharp Minor, Op. 11

当地で集まりつつある「悪いお友達」グループに職場の後輩を引きずり込もうと画策するも、自分と彼がほぼ半々で見ている案件が炎上、炎上部分担当の彼は断念。逆に自分は頑張れば行ける状態に。忍びない思いで一杯になりつつ脱出。逆の状況もいくらでもあり得るし、気にする必要はないのだが…

といっても、内田光子でこの曲目、特にベルクとシューベルトは外すわけにはいかない。
ベルクは、グリモーの実演、エマールのCDを経た耳には若干未整理な印象(といって、自分が新ウィーン楽派について内田光子にケチをつけるなど論外だが…)。前面後面に音が配置されず、平面に一斉にスプライト、という印象。とはいえ末尾の柔らかく甘い黒さとか、魅力も随所。

そして即興曲でノックアウト。
この作曲家は「三つの小品」だの「即興曲」だの「楽興の時」だの、ある時は自ら、ある時は他者(訳者含む)によりとにかく小さくて可愛い名前を作品に付される傾向にあるが、その実は正反対。前にも書いているが、自分がシューベルトの作品に求めるのは広さ、巨大さ。この壮大なピアノソナタ(といったら語弊があるが。第1曲はソナタ形式じゃないし。ただ、ソナタに類する規模を持った作品群だと思う)では特に第2楽章と第3楽章で無限に広がる世界を提示してほしい。
そこを完璧にやってくれた。自在に変幻し揺れ動くが自然なテンポ、深い息遣い、広い懐。。本年最初の年間ベスト公演候補。

前半で既にお腹いっぱいなので、後半はある意味肩肘張らずに気軽に聞けた。シューマンの1番は依然近い作品ではないが、シフの演奏を聞いた時よりむしろ判りやすいと思えたかも。
アンコールは不明。ショパン?シューマン?

終演後は当地「お友達」2名+うち1名のお知り合い1名の計4名で。やっぱこういう場は必要ですね。
14 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2016年02月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
2829