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2016年02月23日17:48

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もの忘れ1


友人Aさんから随筆集「思いつくままに」を戴きました。その中に「もの忘れ」について参考になりますので、何回かに分けて転載します。

最近、家の中の話題はもの忘ればかりである。今まで持っていたものを置き忘れる。人や土地の名前が出てこない。はじめの中は歳をとったな、と笑っていたが、回数が増えてくると、もしかしたらと心配になってくる。

自動車の高齢者研修でも、これから認知症検査が必須科目になるとのことで、その普遍的な広がりに驚いていた矢先、「もの忘れをなくす50の生活習慣(大島清著)KKベストセラーズ」に出合った。著者は大脳生理学者である。

冒頭に、なぜ人は加齢と共にもの忘れがひどくなるのか。それは生きていく上で重要な知識と、そうでもない知識を取捨選択できるようになったからである。もの忘れをするようになったのは、生き方上手になった証拠である。と書かれていてひと安心した。以下内容を項目ごとにまとめてみた。

まあまあ主義
能は刺激されていないと老化してしまうので。上達しなくても良いから新しい趣味にタメラワズに挑戦することである。

「遠い眼差し」で考える
ときには高い所に登って遠くの風景を眺める。遠く水平線とか地平線を望むことがもの忘れしない方法となる。人間は大きな決断をするときには遠くを見ながら考える。

「下手の横好き」が脳に効く
青春時代にやりたくてもできなかったことを始めよう。楽譜が読めなくても、楽器演奏は出来る。楽譜より脳のなかにある音楽こそ大切である。好きこそものの上手なれという諺は、大脳生理学的にも正しい。

手と足で脳をリフレッシュ
人間の脳は三層構造になっている。一番下が脳幹でどんな動物にもある心臓を動かし、眠りを司るなど生命維持の脳である。その上にあるのが大脳辺縁系と呼ばれる脳。これは好き嫌いや食欲など本野的な欲求を司る。その上にあるのが大脳新皮質、これは計算など論理的思考や芸術的活動をしたり、理性で欲求をコントロールする。これこそ人間だけにある脳である。

ところで人間生活には悩みごとがつきまとうが、これを修正するには手足を動かすことである。哲学の道という散歩道があるが、難しいことを考えるのは歩きながらということである。本では料理の効用(手を動かすこと)と散歩の達人になろうと奨めている。

左脳と右脳をバランスよく使う
脳にはタテの関係に加えてヨコの関係がある。左脳は言葉を理解すること、論理的思考や計算などデジタル情報を処理する。反対に右脳は、直感とか想像、人の感性に関わるアナログ情報を処理する。技術革新の進む現代を左脳偏重として、右脳回帰が盛んに言われるが、要は左右バランス良く使うことで、脳の特性を活かせば歳をとっても記憶力は衰えない。

美味しいスープは絵画より創造的
スープ作りの上手な主婦は、いつもスープのことを考えている。それを喜んで食べている家族をイメージする。それが脳内ネットワークを活性化させる。きまりきった食事ではネットワークは寸断されてしまう。要はスープ作りに限らず、自分が楽しい、やりたいと思うことで頭の中をフル回転させれば良い。

「そんなことムリだ」より「こんなことできないかな」
人間の脳細胞は20歳位から徐々に減り80歳位になると4/5位になる。これを補うのに脳細胞同士の要となるシナプスを沢山作って年齢に関係なく能力を伸ばす。これを脳の可塑化(かそか)という。可塑化すればひらめきや直感が働くようになる。年老いて頑固になった人は、知っていることだけにコダワリ、知らないものは排除しようとする。身の回りの常識を疑ってみる位の好奇心が不老の基となる。

「齢をとったので・・・」は禁句
年寄りの冷や水という諺はあるが、何もやらずに老後の余生を送る時代は疾うに過ぎた。やりたいことを続けている人を見るとこちらにも、その幸福感が伝わってくる。これからの長い人生、やりたいことを探しながら生きていく姿勢が脳を健全に保つ基本となる。



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