ケーブルにてテレ朝ドリームフェスとやらを
鑑賞。Xが出るから、という単純な何時もの理由。
無論Xは素晴らしかった。
「RUSTY NAIL→紅→FOREVER LOVE→BORN TO BE FREE→X」
というセトリも通常ヴァージョンのライヴに極めて近く、
ソロコーナが無い分だけ締まったライヴだった(故に、フェス
ヴァージョンと云えるか)。
だがしかし。
他に椎名林檎やB'zなんかも出た中で(それぞれ流石の
ステージング&選曲でした。今回のこのイヴェント、
分かり易く選曲が良かった)、一番面白かったのは。
ゲスの極み乙女、だった。
件の騒動以前、名前は特徴的だったから知ってはいたが、
音は全く聴いた事が無く、この時もトップバッタだったので
意地悪く「どんなしょぼいお子様ランチが観られる事やら」
などと思いながら見始めたのであった。
しかし、一曲聴く間に考えは改めざるを得なかった。
周期グルーヴをしっかり持っていて、それ故に自由に
フィルを入れられるドラマ、テクニカルだけれど
どっしりとドラムを遊ばせる為にグルーヴを保持する
ベース、テクノ的でメカニカルなフレーズで楽曲を
構築するキー、そのがっちりと固められた楽曲を
浮遊するように漂うヴォーカル&ギター。
楽曲の中にも彼らが音楽好きで練習による鍛錬を
しっかりとやる事もよく分かった。
テクノ的であり、ファンクの要素も折り込み、
時にヒップホップ的なリズムの揺らぎ、ずれも
こなしてみせるその音楽的な「雑食性」は
大いに楽しませて貰えた。
若手バンドで、こんなに音楽オタ(無論、良い意味で。
つうか、自分は「オタ」は良い意味でしか使えない)が
いたのか!と驚いてしまったくらい。
いやぁ、そもそも不倫だどうだはどうでも良かったが、
これでますますどうでも良くなったな。
無論、良い訳はないし、何らかの社会的責任は
果たすべきだろうけど、それでバンドとしての
音楽の価値は下がる訳ではない。そこは分けて
考えるべきだろう(いや、自分が、って話)。
大体、不倫だのしてバンド自体が否定されるなら、
そんな先例は山程あろうし(ジョン・レノンだって
そのクラスタに入る!)、それらは今更批判もされまい。
ま、本当にそれらの事どもはどうでもいいのだ。
ただ、素晴らしい作品があれば、それで。
それだけのお話。
ログインしてコメントを確認・投稿する