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2016年01月21日12:36

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マワリミチ 第三部 飛躍編54

マワリミチは小説です。新しくマイミクになった方が本当の日記と

勘違いされることがありますので、予めお断りしておきます。予備校講師という

アウトローな人間の不器用な生き方をほぼ実話に沿って描きました。主人公、

ディスレクシアの元予備校講師川口民雄が元同僚、ADHDの並木義江とともに、

大検予備校を解雇になりました。二部では苦しみながら、なんとか生きる

手段を見つけました。今度はそれをどう発展させるか、考えながら、

第三部が始まります。飛躍編:「本文」

川口が会社訪問の帰り、外を歩きながら独りごと。

「ああ。今の会社、寄付金、難しいような気がするな。うちのNPO活動を

うまく説明できなかったからな。それよりも担当者、いくつものNPOからの

人々に会って、話を聞くだけで疲れているのかもしれないな。多少、怒りを

抑えているようにも思えたし・・・。どうしたら、活動資金が集まるかな」

町行く人々はなんら関係なく、川口とすれ違っていく。川口が駅の近くへ行くと

災害支援活動をするNPOの募金活動に出くわす。数人のスタッフがいくつかの

パネルを置いて、道行く人々に訴えている。

スタッフ(女)
「NPOオーネストは昨年3月、地震に見舞われた東北地区の子どもたちに

学用品を送る運動を行っています。まだまだ小中学生たちは仮設校舎で、

不自由な生活を送っております。支援物資がまだ足りません。余った

学用品でもけっこうです。皆さん、どうぞご協力をよろしくお願いします」

男3人、女2人のスタッフが合わせて、頭を下げる。

「よろしくお願いします」

川口
「がんばっているな。被災地の子どもたちに少しでもいいことがありますように」

募金箱に100円入れる。

スタッフ一同
「ありがとうございます」

川口
「俺たちのNPOも街頭募金でもやるかな。でも具体的な事業がないから難しいかな」






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