一昨日16日は川崎授産学園という障害のある人のための施設で同施設と川崎天文同好会がタイアップして行っている市民天体観望会の手伝いに行って、その後川崎天文同好会のYさんが観望会に来た足で続いてどこかにカタリナ彗星とM101の接近を撮りに行くというのでご一緒させてもらった。
観望会のほうは雲の間にたまに顔を出す月を見ることができたのみで少し残念だったが、全く何も見ることができなかったわけではないのでよしとしよう。 ちなみに授産学園屋上には15�儷�折とライジングフロアを備えた4mくらいの立派なドームがある。
Yさんと行く場所は、GPV情報と先に出発していたYさんのお仲間からの情報を参考に検討した結果、野辺山に決定した。
野辺山に向かう途中、清里で、そこは快晴だったのだが、先に野辺山の撮影地に到着したメンバーから「快曇」という連絡があった。 しかしまだ時間はあるので、とりあえず行ってみるとはたして快曇だった。 先発隊はすでに機材をセットしてしまっていたので移動する気はないようだったが、Yさんと私は昨秋の野辺山観望会で使った場所に行ってみることにした。 行ってみるとそこはほぼ快晴だったので、最初の場所にいるメンバーにそのことを連絡すると、そちらも晴れてきたということだったので、結局2か所に分かれての撮影・観望ということになった。
私の目的は観望だったが、せっかくめずらしい現象なのだからと思い最初はまず50�弌�35�佝�75mm相当）で撮影をした。 その後レンズを27mmに替えてしし座を撮ったが、どちらも星がすべて二重星になっていた。 原因が特定できないので撮りなおしても同じことと思ったので、撮影はあきらめて本来の目的の観望に徹することにした。
カタリナ彗星は大彗星ではないし、M101も彗星と同一視野にとらえられる望遠鏡ではさほど迫力がある対象ではないので、二つの接近はさして面白くはないだろうと予想していたのだが、実際に見てみると、近距離の彗星、中距離の恒星、遠距離のM101という宇宙の奥行きが実感できる光景で、実に神秘的で面白い眺めだった。
観望に費やした時間は27時30分から29時40分までの2時間10分、無論その間ずっと彗星とM101の接近を見ていたわけではなく、他に、春の星雲星団70個、夏の星雲星団2個を楽しんだ。 マカリアンの鎖を中心にしたかみのけ・おとめの星雲群、ω星団、A・Cen、M83、クエーサー3C273、NGC4527とNGC4526のペア、M13とNGC6207のペアが今期初だった。
観望を終え、ゆっくり機材を片付けていると夜が明けてきて、例年よりずいぶん少ないが雪をかぶった八ヶ岳が非常にきれいだった。
Yさんはその場で仮眠、私はすぐに帰路について、柳沢峠越えの一般道でのんびりと帰った。
野辺山で撤収時にカメラを落下させてしまった。 幸いラバーフードを下にして落ち、その後分厚い革のボトムケースの方向に転がったので、すぐに動作チェックをして問題なく作動することは確認したが、折よく六本木のフジフイルムスクエアで行われている新製品発表のイベントでカメラの点検をしてくれるというので、昨17日は野辺山から帰って昼食を食べた後六本木に行った。
15時過ぎにフジフイルムスクエアに着いて、すぐに点検をしてもらえると思っていたのだが、混んでいて18時になるという。 そこで、17時からのイベントの一環のトークショーを聴くことにした。 17時からの回はTomasz Lazarというポーランドの最近注目されている若手写真家が演者だった。 ところが、私は前夜から一睡もしていなかったので、1時間のショーのうち30分は眠ってしまった。 演者から聴衆がよく見える狭い会場だったので、Lazar氏は眠っている聴衆がいてさぞ不愉快だったろう。 悪いことをした。 氏は新製品のカメラを絶賛していて、これはフジフイルムからかなりもらっているなと思った（笑）。
フジフイルムは最近カメラ方面に非常に意欲的で、魅力的なカメラやレンズをつぎつぎと発表している。
落下させたカメラは何も問題なかった。 光軸は預かって点検しなければわからないということだったが、光軸が狂うほどのショックだったらオートフォーカス機構にも問題がおきるだろうが、それはなかったので、たぶん光軸も大丈夫だろう。
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