mixiユーザー(id:4364989)

2016年01月15日14:44

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『 サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う- 』

冒頭。火葬のシーンから物語は始まる。
埋葬されるのは主人公の父。彼は世界的な芸術家で、息子に絵画の英才教育と莫大な財産を遺した。
だが息子である主人公はその遺産相続権を放棄してしまう。
主人公は、少年期には天才の片鱗を見せたが、周囲の期待をよそに数年前から筆を折っており、作品を発表することはなかった。
「俺はもう絵は描かないよ」

ストーリーの切り出しはこんな感じ。
好きか嫌いかと問われれば、間違いなく好き。
おれはね、ヒロインを救うために少年(もしくはおっさんw)が奮闘する話が大好物なんだよ!!

微バレになるが、主人公は「描かない」のではなく、「描けなかった」
右手が壊れていたから。
壊した理由も、それを隠す理由も、救うためであり、守るためだった。

有名なところでいうと、「禁書」の上条さんみたいな奴だw
禁書のファーストエピソードで、上条さんにはマジ惚れしたが、あれに匹敵している。

時に、自分の芸術を犠牲にし、
時に、自分の芸術を代償にし、
主人公は救い、助け、守る。
そして、もう満足に筆さえ握れなくなった右手で、さらなる困難に挑む。

物語が佳境に入ると、うぉぉぉぉ、きたきたきたキターーッ、ってなる。かなり熱い。
レビューとして最低だが、もうどうしようもないw
いやね、これは惚れますがな、惚れてしまいますがな。上条さんもビックリですがな。

唐突だが、作中のセリフを引用したい。主人公に向けられたものだ。
「あんたは自分が傷だらけになり、まるで散る桜のように翼の羽を撒き散らしながら、それでも作品を作りだす」
「あなたは、いつだって人を救うための作品を刻む」

一応、公式的には、この作品のテーマはこうらしい。
「絵画」を重要なモチーフとして取り上げ、「絵は何のために描かれるのか」という問いを描いている。
と、なっている。

思うに、この主人公なら、たとえ芸術とは無縁に育ったとしても、
別の方法で、守りたい人を守ろうとするだろう。
絵画ありきではなく、状況のなかに絵画があったからそれを使った。

絵は何のために描かれるのか。
私は芸術家ではないので想像するだけだが、絵描きの数だけそれはあり、その問いに意味はない。と思う。

佳い物語だったのだが、大きな欠点がふたつある。
まず長い。すごく長い。佳境に入るまでが長すぎるw

そして最後の最後が、あっけないほどあっさり終わる。
えっ、ここで終わるの!? ホントに終わりなの? と、目を疑う。

いわゆるTrueEndでは、なんと主人公は童貞で終わる。エロゲとしてどうなのそれ!w
あ、云い忘れだが、エロゲの話なんだこれw 芸術云々な話なのになんかすまん。
まあそれは置いておくとして…、

誰かを救うたびに何かを失った主人公。すごくすごく頑張った。
彼が助けた人たちは、それぞれにそれぞれの道を歩き出す。

次は、次こそは、彼自身のための、彼に光が当たるエピソードがくるよな!来るだろ?
ここでもうワンエピソードあって、彼は表の世界に出るんだよな?な? そうだろ?
そうだと言ってくれぇぇ、うぁぁぁ、なんでここでここで終わるんだぁぁぁ

そんな終わり方…。マジでもやもやする。
もうワンエピソードあって、彼が報われたら、素直に号泣してたと思う。
佳い物語だったが、素直に「素晴らしい」と云えない理由がここにある。

でも、すべて読み終えたあとで、このMADを観ると、なぜか目から汗が出ちまうんだよ。
それを抜きにしてもカッコイイ編集だから是非見てってくれ。画面最大、コメント非表示で。
4分ほどの動画だが、アンタの余命は4分を惜しむほど短かないだろ?(笑)




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