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2016年01月13日14:37

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「春先に新党」とのたまう維新・松野代表の“初夢”は正夢か? それとも悪夢か…

 下記は、2016.1.13 付の【岡田浩明の野党ウオッチ】です。

                       記

 夏の参院選を迎える今年は年明け早々、統一会派を組んだ民主党と維新の党による新党結成をめぐる言動が活発になっている。維新の松野頼久代表は仕事始めの党会合で「春先には新党(を旗揚げし)、夏の参院選を勝ち抜く」とぶち上げた。新党結成に煮え切らない態度の民主党を牽制したわけだが、結党の方法などをめぐり両党の溝はなお深い。「春先に新党」という“初夢”は成就するか−。

 松野氏が「春先」と新党結成の期限を示したのは、7月の参院選に新党で臨むには、新しい党名の浸透や選挙公約づくりなどに時間がかかり、準備が間に合わないからだ。

 松野氏の発言に呼応するように、民主党の岡田克也代表も1月6日、「もし新党結成を考えるのであれば3月を過ぎると間に合わない」と述べ、3月を期限に結成の可否を判断する意向を初めて示した。維新側に背中を押されたのか、あらかじめ示し合わせていたのか定かでないが、参院選の日程から逆算すれば、春先に新党に関して何らかの結論を出さなければならないという時間軸は共通している。

 松野氏は翌7日、岡田氏の発言について「大変歓迎しているし、同じ思いだ」と評価した。だが、新党結成に前のめりの松野氏に対し、岡田氏は「もし新党を考えるなら…」と言葉を慎重に選んでいた。2人の思惑が微妙にずれているのは、新党結成の手法をめぐる両党の考え方に隔たりがあるからだ。

 維新の党は両党を解党した上で合流し、新しい党名で臨む「対等合併」を主張している。参院議員5人は旧みんなの党出身で、国会法の規定により対等合併でなければ新党に参加することができないのだ。

 これに対し、民主党執行部は維新が合流してくる形を想定している。民主党が今のまま存続する事実上の「吸収合併」だ。解党すれば地方組織の反発が予想される上、そもそも党内は「議員の少ない維新のために、どうして解党しなければならないのか」(幹部)といった意見が主流を占める。

 今夏の参院選で改選を迎える維新の党の小野次郎政調会長は、8日の記者会見で焦りを隠さなかった。岡田氏の発言に対し、「3月ではちょっと遅すぎる」と指摘。ポスターや選挙公約など選挙準備を念頭に、こう早期決断を迫った。

 「民主党とひとつの党になって選挙に取り組むのか、バラバラで選挙に取り組むのか。いずれの旗の下で選挙に臨むのかについて、今月中にも踏み切らなければいけない。速やかにメドをつけてほしい」

 その一方で、小野氏ら維新の党の参院議員は新党に参加できない「民主党、解党せず」という事態も想定している。日本を元気にする会と参院で統一会派を結成したのは、新会派メンバーによる別の新党結成を視野に入れたもので、「解党せず」が現実になった場合の“保険”というわけだ。

 元気会幹部は旧みんなの党の解党を引き合いに、「みんなの党の時も大変だったが、民主党が300〜400の地方支部に理解を求めるのはもっと大変だ。解党を嫌がる支部から難癖をつけられるだろうし、支部に理解を求める作業を参院選まで半年しかない今からやっても難しい」と指摘する。

 「『解党ありき』という議論は理解できない」。岡田氏は10日のNHK番組で「民主解党」に慎重な姿勢を改めて示した。8日の記者会見でも、新党結成の場合、維新が求める「民主党」の党名変更はあり得るとの認識を初めて示したが、肝心の解党の可能性には「ゼロ回答」だった。

 「合流するかどうか何も決まっていないのに、どういう風に合流するか(結党の手法)まで議論しているわけではない」

 松野氏の初夢が正夢になるかは、現時点で見通せない。ただ、年明け以降の民主、維新両党幹部の新党結成をめぐる言動をつなぎ合わせれば、春先以降に誕生するかもしれない新党の輪郭がほのかに浮かび上がってくる。

 維新の党が民主党に合流する吸収合併で新党を結成し、その代わりに清新さをアピールするための党名変更に踏み切る−。そんな感じだ。

 しかし、それでは維新の党の元民主党議員が単に民主党に戻っただけに映る。「看板を掛け替え、単に目先を変えたに過ぎない」との批判を浴びそうな新党に勝算はあるのか。初夢が“悪夢”に一変する可能性さえある。

 http://www.sankei.com/premium/news/160113/prm1601130004-n1.html
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