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2016年01月13日10:06

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葉室頼明氏「すべてに感謝」

春日大社元宮司 葉室頼明氏「神道の心」(春秋社)より抜粋要約します。


太陽はなぜ明るく、暖かいか
第一に、生かされているということに感謝する。自分で生きていると思うから病気をするのです。悩み、苦しみはすべて自分で生きているという考えから生まれてきます。
では感謝とは一体何かということです。感謝することの意味を、宇宙の構造から説明するわけです。例えば、お日さまは明るくて暖かいと皆さんは思っているでしょう。

これは間違いなのですよ。太陽の光は暖かくもなければ、明るくもない。太陽と地球の間の宇宙空間は、すべて明るくて、暖かいはずです。ところが、宇宙空間は真っ暗で、冷たい。太陽の光は暖かくも明るくもないのです。

しかし、地球では明るい、なぜかというと、地球の周りには空気があるからです。空気に反射すると光と熱が出てきます。反射しなければ光も熱も出てこない。空気がなければ明るくも暖かくもない。空気のおかげで光と熱が出てきます。これと感謝は同じことだと言っているのです。

誰でも神の恵みを平等に受けています。でも、ある人は不幸になり、ある人は幸せになる。なぜか、それは要するに感謝だということです。

神の波動は感謝しなければ、恵みとなって出てこないのです。感謝すれば神からいただいたエネルギーはいくらでも出てくるのです。感謝しない限りは出てこない。ジョギングしたって、栄養をとっても、そんなものは問題にならない。

基本は感謝する。そうすれば、いただいている恵みがエネルギーとなって出てきます。
だから病気は鍼を刺したり、手術をしたら、それでいいというのではない。先ず神さま、祖先に感謝しなさいということです。

人間誕生と宇宙の心
 人間の進化の過程を過去にずっと遡っていきますと、35億年前に水の中に生命ができ、45億年前に地球ができ、それからさらに150億年前にビッグバンで大宇宙ができて無数の星ができました。

そしてさらに遡ると「無」というところまで到達してしまうわけです。それではその「無」には何があったのか。「心」があった。どんな「心」があったのか。そうすると、どう考えても一番最初にあった心は、人間をこの地球に誕生させようという神の心だと思われるのです。
 
特定の意志、神の心、これがなければ地球や人間は出来ないということに到達します。すべては心が原点だということです。心がなければ、この世の中には何も出来ないのです。

 例えばこの茶碗一個だって、誰かが茶碗を作ろうと思わなければ出来上がらないでしょう。車でも、建物でも、なんでも最初に作ろうという心がなければ出来てこない。結局、原点は心だということになってきます。

 そうすると当然のことながら、人間の健やかな体は、いい心、健康な心を持たないかぎり出来上がらないんです。ブーブー言って、不平、不満を言っていると、決して健康な体は出来ません。自然はそういう仕組みになっているのです。だから先ず感謝して、健康な心を持ちなさい。そうしない限り、健康はなれない。これが宇宙の仕組みです。

なぜ人間が誕生したのか
 それでは、宇宙、あるいは神さまは、なぜこの世に人間をつくったのでしょうか。われわれは、よく目で見えないものを信じないとか、科学で証明されないものは信じないと言いますが、永久に見ることができないものが一つあります。どんなことをしても見ることのできないもの、それは何か。それは自分自身です。自分で自分を見ることができない。鏡に映したり、写真に写したりしているのは影を見ているにすぎません。

 自分の顔は人から見てもらわなければわからない!
 だから女の人だったら、人から、あなた、きれいねといわれたら、あっ、私はきれいなのかなと喜ぶ。男だったら、あなたは素晴らしいな、すごいなと言われると、そうかなと自信が出てきます。

 神さまもまた自分で自分を見ることができないのです。だから自分を誰かが見て、神の真実の世界を表現してくれる生物を作ろう、と思われたのに違いないと思うのです。それで人間という生物をつくって、真実の世界を見せようとしているわけです。これが、人間の生まれた目的だと私は確信しています。だから、われわれは真実を見なければいけない、それを伝えなければいけないと思います。

 われわれは、自分のことばかり考えて、宇宙を見ていない。だから間違うのです。われわれは宇宙がいかに素晴らしいかということを伝えて、「神さま、素晴らしい」と言ってあげなければ、神さまだってわからないのですよ。神さまも自分で自分を見ることはできないのですから。人間が見なければいけないわけです。見られることによって、神の本当のエネルギーが出てくるのです。

細胞に感謝、食べ物に感謝、すべてに感謝
 ですから、健康になりたかったら、細胞を認めて褒めてやりなさいと言うんです。無数の細胞一個一個にお前よく働いてくれるね、すごいね、おかげで、おれは健康だ、ありがとうと認めてあげたら、細胞もエネルギーをきっと出してくれますよ。

 それを認めないで、自分の体と思って一つも感謝しない。だから細胞が怒って病気になるのです。
五十肩ってあるでしょう。なかなか治らない。鍼をやってもなかなか治らない。先生に何回やってもらっても治らないと言う。だけどあなた、自分の肩に感謝したことがありますか、と言うと、みんなビックリします。

 そうじゃないですか。長年の間、重いものを持ったり、字を書いたり、すべてこの手がやってくれているのではありませんか。それを、あなたは一度でも感謝したことがありますか。申し訳なかった。今まで認めないでごめんねと言って撫でて、ありがとうと言ってあげなさい。そうしたらすぐ治りますよと言うんです。

 誰でも一番嬉しいことは認められることでしょう。
 食べ物でも、潜在的に認めてほしいという願いがあるわけで、調理されて食卓に並び、人にすばらしい、おいしいという感激のパワーを与えられると、食べ物はさらにその持てる生命力パワーを出し、さらにおいしくなる。当然のことながら、まずいと思って食べると、食べ物もおいしいパワーを出せません。食べ残して冷蔵庫へ入れようものなら、そのパワーがなくなってしまい、おいしさが半減する、という話をどこかで聞いたことがあります。私はこの話を本当のことだと思いますし、生きとし生けるものすべてにあてはまる真理だと思います。


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