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2016年01月09日12:09

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米国は北朝鮮のわがままにいまだに善意で応えるのか 1月9日

 下記は、2016.1.9 付の【産経抄】ですが、以前から私も同じように感じておりました。ジョン・F・ケネディー元大統領は、ミュンヘン会談を徹底的に研究していたからこそ、キューバ危機を乗り越える事ができました。それに引き換え、現在のオバマ大統領はチェンバレンと全く同じで、その性格的なやさしさ故に、現在の世界の危機を引き起こしてしまったと言えるのではないでしょうか?

                       記

 「善からは善のみが、悪からは悪のみが生まれるというのは、人間の行為にとって決して真実ではない」。ドイツの社会学者、ウェーバーはこう指摘し、さらにこう戒める。「これが見抜けないような人間は、政治のイロハもわきまえない未熟児である」。名言であり、常識でもある。

 ▼米国はこれまで北朝鮮という「だだっ子」のわがままに対し、善意で応じる失敗を重ねてきた。核開発凍結と引き換えの軽水炉建設への資金供与を主導し、核計画申告と抱き合わせでテロ支援国家指定を解除するなど、北朝鮮にあめを与えては裏切られた。

 ▼揚げ句が、6日の4回目の核実験である。政治任用が徹底した米国では、政権が代わるたびに閣僚だけでなく幹部官僚も多くが入れ替わる。「北朝鮮についても、毎回初歩から説明しなくてはならない」。こんなぼやきを以前、外務官僚から聞いた。

 ▼現在の米政権も、過去から学んでいない。過激組織「イスラム国」(IS)の勢力伸長など中東情勢の緊迫も、ロシアのクリミア併合も中国の露骨な海洋進出も、オバマ大統領が「米国はもはや世界の警察官ではない」と明言したことと無縁ではなかろう。

 ▼英国首相のチェンバレンが平和を望んで宥和(ゆうわ)策を採り、ナチス・ドイツに譲歩を重ねた結果、第二次世界大戦は起きた。「邪悪なるものの悪意が、いかに有徳なるものの弱さによって強められたか」。チェンバレンの後任のチャーチルは回想録にこう記した。

 ▼安倍晋三首相も第1次政権時代の平成19年、防衛大学校での訓示でチャーチルの次の言葉を引用している。「慎重と自制を説く忠言が、いかに致命的危険の主因となり得るか」。北朝鮮制裁強化へ向け、ぜひ米国の尻をたたいてもらいたい。

 http://www.sankei.com/column/news/160109/clm1601090003-n1.html
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