広い浴場

　帰省生活も今日で最後の一日となった。
　特別にすることがなく、昼は本を読んで過ごす。
　読んだのは『岸田國士戯曲集』。四日間で読み終えるというのは早いペースかもしれない。

　夕方にお土産を買いに行く。
　職場、WS、Rママと、誰に何を送ろうかと迷ってしまう。
　また、土産の種類も多かったのも悩みの種となっていた。
　しかし、東京にあるひよこ饅頭のようなものが売っていたが、さすがにそれを買おうとは思わなかった。

　夕飯は焼き肉であった。
　お肉大好き人間なのでたくさん食べてしまった。
　いわゆる、食べ放題ではなく、地元では名店なので、肉もいいものを使っているし、また、タレも美味しい味付けがされていたので、食もよく進んだ。
　デザートはココナツアイスを食べるのであった。

　その後、温泉施設に入浴に行く。
　温泉が出るような場所にあるのだが、義姉が言うには温泉はがんばって掘っていけばどこでも出てくるものらしい、ということらしい。
　ただし、ここの施設は温かいものが出てくるのではなく、出てきたものを温めているという、ちょっと中途半端なものであった。
　施設そのものは、中がやはり広かった。
　家の風呂は狭いだけに広い所で体を洗い、お湯に入るというだけで気持ちが良かった。
　また、お湯の温度もちょうどよくこれも気持ち良さを感じるのであった。
　その上、お湯で温まった体で外の風を浴びると、その冷たさもちょうどバランスが良かった。

　帰省生活最後の日もいい一日で終わった。