2015年　今年の総括　本・映画編

今年の総括　本＆映画編

本10冊　ノルマ達成（±０）

空の走者たち 増山実
プール葬 新井千裕
はらっぱフーガ 竹内真
恐怖の緑魔帝王〜みんなの少年探偵団 芦原すなお
横道世之介 吉田修一
エブリシング・フロウズ 津村記久子
泣いたらアカンで通天閣 坂井希久子
十五少年漂流記 ジュール・ベルク 椎名誠訳
聖なる怠け者の冒険 森見登美彦
ドルフィン・ソングを救え 樋口毅宏

番外編(MOOK)
どんとの魂
ムーンライダーズ・ブックCiao!

なんとかノルマ達成。
一番よかったのは”空の走者たち”（1/10日記）、
フィクションではあるものの、事実と上手く組み合わせながら、
いろんな人の努力が報われる結末は爽やかな感動を覚えました。
”横道世之介”（8/4日記）　”ドルフィン・ソングを救え”(12/3日記)は
80年代後半から90年代始めのまさに私の青春時代を
主人公たちのかたや大学生活、かたや音楽業界やサブカルを通して追体験させてくれて、
すごく楽しめました。
”エブリシング・フロウズ”（8/12日記）、”泣いたらアカンで通天閣”（10/1日記）は
どちらも下町の大阪をベタすぎずにええ具合で書いた話、
今後も期待できる関西系女流作家です。

映画 12本　ノルマ達成（+2）

君が生きた証 2/25
はじまりのうた 2/25
パレードへようこそ 4/8
セッション 4/27
ゼロの未来 5/18
STOP MAKING SENSE(TALKING HEADS LIVE爆音上映会) 6/16
海街ダイアリー 6/23
ゴット・ヘルプ・ザ・ガール 8/5
しとやかな獣 8/18
顔のないヒトラーたち 10/20
GAMBAガンバと仲間たち　 11/5
コードネームU.N.C.L.E 12/18

番外編　BS&スカパーで見た映画
最終兵器彼女（全13話）、ロングッグッドバイ、横道世之介、肉弾、永遠の僕たち、
バクダットカフェ、東京物語、幕が上がる、ふがいない僕は空をみた、黒い十人の女

一番面白かったのは”セッション”、鬼教官とそれに必死にくらいつく生徒、
ラスト10分にわたるライブ最中のどんでん返し、見事でした。
しごきと愛のムチの境目は？　音楽を楽しむために技術は必要か？など
いろいろ考えさせられるスルメのような作品。
“君が生きた証””はじまりのうた””ゴット・ヘルプ・ザ・ガール”もどれも音楽の楽しさ、
音楽を演奏することの楽しさがよく伝わってきました。もちろん”STOP MAKING SENSE”も。
インパクトあったのは川島雄三監督の”しとやかな獣”、団地を舞台に家族全員腹黒い物語、
カメラワークや音楽や演出も斬新で50年前の作品とは思えなかった。
それ以来、BSとかでやっている小津、岡本喜八、市川昆の古い作品をよく見るようになりました
”海待ダイアリー”の鎌倉の海、山、待、桜のさりげない美しさにジーンときて、
やっぱり日本人なんやな〜と自覚しました。
ちなみに一番泣いたのはスカパーで久しぶりに見たアニメ最終兵器彼女の一挙放送でした。


人生楽しみノルマの結果は以上の結果でございますが、
実は今年はINPUTよりOUTPUTの一年でございました。

年明けから７月までの半年かけて、小説のようなものを書き、
最終的に400字原稿用紙換算520枚の作品になりました。
とある出版社のあまり有名でない新人賞応募したものの、
一次選考（360作品中35作）にもひっかかりませんでしたが、
それでも初小説ながらそれなりの量（質は別にして）の作品を作れたことは
自分なりにようやったなと思います。

小説といっても去年早期退職するまでの26年のサラリーマン生活にあった
いろんな苦労や失敗を面白おかしく、
そしてその間触れたその時々の音楽なんかも織り込んだお話。
八割ぐらいは自分に起こったことをもとにして書いたのですが、
そこに登場させた架空の人物や実際にはなく後から思いついたええセリフやネタが
まさに物語を動かしたって感じで、
当初予定した結末よりもっとドラマチックな話になりました。

そうやって物語が勝手動いて出来上がっていくのはほんまに楽しくて
ああ、こういう”創る”という感覚を味わいたかったんだ、
それを味わえただけでも去年の自分の選択が間違ってなかったと思えました。

とはいえ私の日記を読んでわかるように、
語彙が乏しく、表現も稚拙なのは否めないし、
万人にとって魅力あるものを書いてるわけでないのは自覚しています。
それに現在取り組んでいる2作目は設定だけ考えて、
ストーリーが固まらないまま書き始めたので、
まったく筆が進まないありさまです。
つまりは才能がない。
それでもコツコツ積み上げて、
自分が面白いと思う一つの作品を書ききることに意義がある、
と思って続けていきたいです。

そうやって充実したOUTPUTをしてたので、
どうしても今までのように読書やCD漁りをする時間が少なくなり、
さらには４月から週３でぬる〜いバイトをし始めたので、
なおさらINPUTが少ない一年でした。
こんなこといったら週5,6日きちんと働いている人には申し訳ないですが。
ただ、最近は筆が進まないのもあって、
正直ネットやテレビみたりでだらだらしてる時間も多いので、
来年はもう少しメリハリつけてノルマ達成へのINPUT、
そして自分なりに納得できるOUTPUTをしていければと思います。
理想は上半期に小説を仕上げ、下半期には新曲を作りたい！

ちなみにサラリーマン辞めて一年間の経済面の総括としては、
資産運用はプラス、節約生活も辞める前に予定していた予算より余剰がでて、
バイトや株主配当といった収入面もプラス（もちろんたいした額ではないですが）で、
ある意味ささやかな個人資産運用業、一年目は概ね順調。
老後の安定より50代に好きなことを楽しむという人生の大バクチ、
まずは好スタートです。

ということで来年も人生ノルマを楽しみつつ、
自分のやるべきこともきちんとコツコツ積み上げ、
有意義な一年にしたいと思います。
最後に今年一年、だらだらとした長文にして稚拙な日記に
おつきあい頂きありがとうこざいました。