昨日の大黒パーキングで遭遇したフェラーリ308GTBのFRPモデルについて少しお話します。
1975年のパリサロンでデビューした308は、労働ストライキの影響でスチールボディの生産が間に合わなくなったため、FRP製ボディで生産が始まりました。
1977年のフランクフルトショーで発表されたGTSの発売に合わせて、GTBもスチールボディへと切り替わりました。
この間に生産されたFRPボディの308GTBは719台でした。
この個体はナンバーが1976となっていたので、初期に生産された308であることがうかがえます。
何と言ってもFRPボディの特徴であるアンバー1色のリヤターンシグナルレンズが残っているというのが、非常に貴重なこと。
このターンシグナルレンズは早期に欠品となってしまったため、現在では入手することが出来ず、事故などで破損した場合はスチールボディ以降と同じもの(中央にバックアップランプが内蔵されたもの)に交換するしか方法がありません。
ホイールはオリジナルの6.5J×14で、タイヤも新車装着と同じミシュランXWXの205/70VR14を履いていました。
また、フラットなリヤナンバースペースにはドイツと思われるナンバープレートが付いていた跡があり、オーナーさん(長身の外国人男性でした)が本国で乗っていたものを、わざわざ空輸して持ってきたのではないでしょうか?
現場に居合わせた人はほとんど気づいていなかったようですが、一人興奮してしまいました(笑)
これからも大切に乗って欲しいですね。
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