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2015年12月22日23:00

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イーハトーブ散歩2

モーリオに初雪が降った日に、渋民へ向かいました。
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いわて銀河鉄道乗り入れのJRの701系で出発。
滝沢で平地が終わり、北上川が渓流の姿を表すようになると、渋民に到着。
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降りたのは、僕1人でした。

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跨線橋には、啄木さんの歌が飾られていました。

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国鉄時代とさほど変わらない駅舎。
駅前にも人家はほとんどありません。
渋民の町は、北上川を挟んで駅の対岸です。
渋民駅は戦後に信号所から昇格した駅のために、駅前が発展しません
でした。
啄木さんが使っていたのは、隣の好摩駅です。

雪が降る中、啄木記念館に向かって出発。
駅周辺の風景は、牧場のような屋根の農家が目だちます。
空も広々としており、高原のような雰囲気です。

北上川を渡り、国道4号線を歩くこと30分余りで、渋民の町に入ります。
そして、啄木記念館に到着。
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等身大の啄木さん人形がお出迎え。
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中学中退、何回も借金しての、創作活動と啄木さんの波乱万丈の人生が
よくわかりました。
彼は猿を主人公とした、人間文明を批判した作品を書いており、そのアニメ
を見ることができます。

僕が行った時は、啄木さんと音楽をテーマにした特別企画展が開催されてい
ました。
後世の歌手と啄木さんの関係を論じていて面白かったですね。
尾崎豊さんと啄木さんは、早熟な所や、名門校を中退した経歴、若者の不安を
訴えてる点など、共通項が多いという指摘は面白かったですね。

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記念館を出て、隣に移築された旧渋民小学校を見学。

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教室。
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職員室。啄木さんも上司の校長や、その家族に振り回されたことが
あったみたいです。

歩いているだけでも、底冷えが感じられました。
だから、暖房器具や衣服が今より貧弱な啄木さんの時代の大変さが
よくわかりました。

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記念館を出て、啄木さんの歌碑がある渋民公園の脇を抜けて、北上川を
渡り、好摩駅へ向かいます。
この道は啄木さんが、駅に向かう時に歩いた道でもあります。

本当なら、いわて銀河鉄道の踏切をわたり、山裾の森を通り抜ける道が
啄木さんの時代に使っていた道ですが、悪天候で気力がなかったので、
線路沿いの新しい道を進むことにしました。
めったによそ者が通らない道だから、時々すれ違う地元の人から、少し
物珍しげにみられます。

線路沿いの道を進むこと40分余り、ようやく家並みが現れ、好摩の町に
入ります。
明治に開業し、玉山地区の玄関として、歴史を重ねてきたせいか、
渋民と異なり、駅周辺はそれなりに市街地となっていました。
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好摩駅。最近改築されました。ここでは、レンタサイクルを借りることが
できます。
ただ、ここでも、渋民でも食糧を調達できるところはほとんどないので、
盛岡かいわて沼宮内で前もって用意した方がいいでしょう。

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花輪線から来たキハ110で戻ります。
結局、いわて銀河鉄道の車両は乗れませんでした。
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