今度は２歳馬牡牝混合のレースです。
もともと関東開催で、２歳牡馬限定のレースでしたが、
混合レースに変わったこと、そして昨年から
開催が関東の中山競馬場から、阪神競馬場に変わりました。
そして今年はとても面白い顔ぶれに…。
第67回 朝日杯フューティリティステークス (Ｇ��)
阪神競馬場 芝1,600m ２歳限定 国際 馬齢
先週に続き、２歳馬によるＧ�汽譟璽垢任后�
今週は先週と違い、混合レースになります。
牝馬の出走も認められますけど、斤量差は1�圓靴�ないので、
このハンデ差は正直言って２歳牝馬にとっては酷。
実際混合レースになってから以降も牝馬の優勝はありませんし、
やはり実質は２歳牡馬のためのレースになります。
とはいっても、牝馬が優勝したことがないという先々週の
チャンピオンズカップで牝馬の初優勝が出ていますし、
今年の朝日杯も牝馬が一頭出走しているんですよね…。
気に…なりますか？
さて、２歳馬のレースということは先週と同じように、
その馬の特性やライバルたちの勢力図がほとんど見えません。
そこが予想を難しくしてしまうところなのですね。
それでも、今回のレースには本当に面白い期待の新星が
出走しています。それも２頭も。
名牝の子供２頭がここで対決するのかと思うと、
それだけでも楽しみになります。
6枠11番 エアスピネル
まずは1頭目ラッキーファーム勢が満を持して送り込んできたのが、
秋華賞馬エアメサイアという稀代の名牝を母にもつ良血馬、
エアスピネルです。ラッキーファーム勢、つまりエアの冠名を冠する
この陣営が、本気の期待度全開で送り込んできた馬という感じがします。
鞍上がエアメサイアの主戦騎手でもあった武騎手なんですよね。
ここまで万全を期して朝日杯に出走してきた馬はかつていません。
陣営の期待度だけが先行している馬というわけではなく、
力も申し分ない馬なんです。
前走のデイリー杯２歳Ｓでは、それまで３戦無敗のまま
重賞も制覇していた有力馬シュウジを３馬身半も離してしまい
ました。これほどの力の差は２歳馬では珍しいことです。
やはり力が一枚上というところでしょうか。
父はおなじみのキングカメハメハ(ミスタープロスペクター系)で、
母系がサンデー系の時は本当に重宝する血統でしたよね。
そして母のエアメサイアが名牝の一族なんです。
エアメサイアはサンデーサイレンスの子ですけど、
このエアメサイアの母、エアデジャヴーは
アイドリームドアドリームを母に持つので、
皐月賞馬エアシャカールの姉にあたる馬です。自身もオークスと
秋華賞で３着に入っていて、重賞も優勝しています。
その娘エアメサイアで秋華賞に優勝するという本当に強い
母系なんです。こんな良血馬を差し置いて一番人気になれる馬は
少ないと思います。血統的なだけで魅力といえば、
間違いなく最有力といえる馬ですね。
しかも余談ですけど、武騎手はこのレースを制すると、
ＪＲＡの全Ｇ�汽譟璽垢鮴�することになるんです。
このままこの馬が優勝してしまうと、ちょっと出来すぎ？
8枠15番 リオンディーズ
エアスピネルのような馬がいるにもかかわらず、
実はこの馬を圧倒的な一番人気に据えられないのが、
この馬の存在のためです。
キャリア1戦で、新馬戦勝ちしかないのにいきなりＧ�議�戦です。
でも、それだけのチャレンジをしても勝ち目があるといえる
この馬ですが、父は何と同じくキングカメハメハです。
同じ父親で母が違いますが、こちらも名牝の子。
こちらはオークス馬の子にあたります。
しかもただのオークス馬ではなくて、日米のオークスを制した名牝、
あのシーザリオなんですよね。ということは同時に菊花賞、ＪＣを
制したエピファネイアの弟にあたるわけです。
同じ世代、同じレースでこんな馬が激突することもないでしょうに…
と思うのですけど、得てしてこういうものなんですよね。
だからこそ競馬は面白いのだと思います。
5枠9番 ボールライトニング
先の2頭のインパクトにつぶされて、影が薄いかも…
という感も否めないのですけど、普通に考えると、
この馬を忘れていいの？ というような馬でもあるんです。
２戦２勝で重賞も制しているこの馬、父はダイワメジャーで、
母父がデヒア(ノーザンダンサー系)。デヒアの父が
デピュティミニスターですから、かなりスピード重視の血統です。
デピュティミニスターはクロフネにつながる血統ですから、
スタミナもそれなりには期待できる血統です。
なによりも前走の京王杯２歳Ｓでは、好タイムで優勝して
いるので、侮り難い存在ではあります。
6枠12番 シュウジ
前走はデイリー杯２歳Ｓで、エアスピネルに圧勝された馬です。
でもこの馬の名前も出さざるを得ません。４戦3勝２着１回。
ものすごく安定した力を見せる馬なんです。
キャリアが少ない２歳馬の中で、こういう風に実力を推し量れる
馬、しかもこんなにも安定感のある馬というのは珍しいです。
なので、人気上位の２頭がいなければ、
もちろんもっと高い評価をもらえて当然な馬でした。
父がスプリンターの名手、キンシャサノキセキ。
父系からは鋭い瞬発力を感じさせてくれます。
母父がキングマンボですから、スタミナを増強する役割を
十分に期待できる配合ですね。この馬だって楽しみです。
4枠7番 イモータル
将来性への期待を込めると、この馬も魅力的です。
血統背景を考えると、この馬の適距離は2,000m以上という
気がします。それを考えると、来年のダービーなどを考えると、
その先を見据えた楽しみが広がる馬でもあります。
父がマンハッタンカフェ。母父がアカテナンゴ。
このアカテナンゴからは、ＪＣ優勝のランドが出ていますから、
父系、母系ともに2,400m以上が得意そうな血統なんですよね。
そういう馬がこのマイル戦に勝ってしまうとしたら、
かつてのナリタブライアンを思い出しますよね。
将来そういう馬になってくれるといいな。
という期待も込めて、応援したくなる馬です。
他に気になってくるのが2枠3番 ウインオスカー
Ｇ�詰ゾ，海修覆い任垢韻鼻△海海里箸海蹈Εぅ鸚�が
随分とがんばって上位にきているんです。
意外とあっさり２着には食い込んでくるなど、
あり得ないことではないと思います。
7枠13番 シャドウアプローチ 京王杯２歳Ｓでは、
２着のシュウジとタイム差なしの３着でした。
新馬戦以来、京王杯２歳Ｓまで大崩れしていないことも、
魅力のひとつ。少し引っかかる馬なんですよね。
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