キャメルIMSA−GTシリーズで活躍したポルシェ962が出品されています。
ソース→【
http://www.car-revs-daily.com/2015/10/12/1989-porsche-962/】
ジム・ブッシー・レーシングのBFグッドリッジ/ミラーポルシェです。
モノコックナンバーは962−108C/03C、89年のデイトナ優勝車です。
このモノコックは1985年にポルシェAGからデリバリーされた962−108なのですが、翌86年にチャップマンの手でリビルトされ、02Cという新しいモノコックに生まれ変わっています。
その後88年から同じくチャップマン製の108C/03Cへ変化しています。
現在の仕様は1989年のデイトナ24時間耐久レースで優勝した当時のもので、ドライバーはデレック・ベル/ボブ・ウォレク/ジョン・アンドレッティというラインナップでした。
IMSAでは当時、NASCAR用の安価な2バルブOHVエンジンでの参戦を奨励していたため、2バルブエンジン全体に有利なレギュレーションになっており、ポルシェAGも956/962C用の水冷4バルブDOHCヘッドを持つツインターボの935型ではなく、IMSA専用に新たに開発した空冷OHC12バルブの962型シングルターボエンジンを採用していました。
しかしながら962GTPの速さに対して、年を追うごとにレギュレーションが変更されており、この当時は排気量が3リットル以下に制限されていました。
現在搭載されているエンジンは2994cc空冷水平対向6気筒OHC12バルブシングルターボの『962/72』を搭載、最高出力830psを絞り出します。
OHCシングルターボと言っても、タコメーターのスパイ針が示す通り、このエンジンは8000rpmを許容するものです。
オリジナルはKKK製のK36というタービンが付いていますが、このマシンにはギャレット製のターボチャージャーが装着されていますね。
チームごとの独自のチューニングによるものでしょう。
室内には辛うじてブーストコントローラーが付いていますが、これは後付かもしれません。
※当時は車室内へのブーストコントローラーの装着は禁止のはずなので。
コンピューターはモトロニックが付いています。
また、オリジナルの『962−108』のバッジもしっかり残っています。
こういった貴重な個体は、いつまでも受け継いでいってほしいものですね。
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