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2015年12月12日22:55

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悲しくも情けない現状… 

 下記は、2015.12.12 付の【産経抄】です。

                      記

 悲しくも情けない現状である。「すべての拉致被害者の帰国に向けた具体的な道筋は、いまだ見えていない」。加藤勝信拉致問題担当相は10日、参院拉致問題特別委員会でこう述べた。岸田文雄外相も同委で、北朝鮮による日本人拉致被害者らの再調査について「具体的な見通しは立っていない」と認めた。

 ▼拉致被害者の自衛隊による救出は、野党や学者らが「戦争法案」とのレッテル貼りを仕掛けた安全保障関連法でも限りなく難しい。たとえ被害者の居場所が特定できても、領域国の受け入れ同意が必要であるなどの厳しい制約があるためだ。

 ▼拉致被害者の有本恵子さんの父、明弘さんからは小欄に、何度か手紙が届いた。中にはこんな悲痛な訴えもある。「憲法改正を実現し、独立国家としての種々さまざまな法制を整えなければ、北朝鮮のような無法国家と対決できません」。

 ▼安倍晋三首相も著書で、横田めぐみさんが拉致される2カ月前に警察当局が、久米裕さん拉致の実行犯の1人を釈放していたことを指摘し、こう記している。「日本国憲法に象徴される、日本の戦後体制は13歳の少女の人生を守ることができなかった」。

 ▼そのめぐみさんの父、滋さんもかつて小紙にこんなコメントを寄せている。「日本が国際交渉に弱いといわれるのは、強く出る(法的)根拠がないからではないか」。苦しみ抜いてきた当事者らの実感がこもった言葉だ。

 ▼一方、俳優の石田純一さんは6日、安保関連法廃止を求める都内の集会でこう訴えた。「世界一平和で安全な国をなぜ変える必要があるのか」。だが、何の罪もない国民が拉致されるのを見逃し、まだ一部しか取り返せずにいる戦後日本が果たして、平和で安全だったといえるだろうか。

 http://www.sankei.com/column/news/151212/clm1512120004-n1.html
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