注目馬が全く絞れません。
新馬戦の様子をよく観察していないものですから。
実績の少ない２歳馬を絞り込むには、少ないレース実績を
よく見極めておかないといけないですからね。
第67回 阪神ジュベナイルフィリーズ (Ｇ��)
阪神競馬場 芝1,600m 2歳牝馬 国際 馬齢
2歳牝馬にとって初のＧ�汽譟璽垢任后�
なので、まだまだ発展途上の馬をどう見極めるかが重要にあります。
とはいっても、このレースは来年のクラシックに向けて、
実に重要な意味を持っています。
来年の桜花賞と同じコースで行われるレースということで、
いかに桜花賞につながる逸材なのかが問われるレースでもあります。
過去10年のレースの優勝馬からは、アパパネ、ブエナビスタの
2頭が桜花賞で優勝しており。近走でもレッツゴードンキや
ハープスターなどの桜花賞馬は、このレースでは2着でした。
いずれにしても、このレースの上位馬は、確実に来年の
クラシックでは中心馬になりますから、そういう将来性を
見極めていくことが予想するうえで重要な観点だといえます。
8枠17番 デンコウアンジュ
本当に難しいのは、せめて阪神競馬場での実績がある馬を…
と思って探してみても、これが阪神で勝っている馬がいないんです。
そうなると、右回りの中距離で実績のある馬を考えてみようかしら…。
ということで、最初の気になる馬がこちら。
次にあげる馬とともに、この馬はこの時期の2歳馬にしては、
1,600mの持ち時計が素晴らしいです。
しかもその時計は、力のいる東京コースでの記録。
前走のアルテミスＳは、その記録を見る限り、地力を感じる
レース内容だったのだろうな…と思います。
父が年間天皇賞連覇を達成したメイショウサムソン。
懐かしいですね。クラシック二冠馬でもありますから、
中距離から長距離までこなせる馬でした。
その父がオペラハウスですから、今や欧州を代表する血統、
サドラーズウェルズ系です。問題なのは、この種牡馬は
ようやく開花という感じなのでしょうね。
実はこの馬が産駒の中での初重賞馬になります。
種牡馬実績の順位は年々上がってきているとはいえ、
もちろんＧ�鞠呂惑攴个靴討い泙擦鵑�ら、そのあたりに
まだ種牡馬ともに未成熟なところを感じます。
母父のマリエンバードはカーリアン(ニジンスキー系)の産駒です。
カーリアンからはダービー馬フサイチコンコルドや、
母父のマリエンバード自身も凱旋門賞馬です。
クラシックの距離でも通用しそうですし、シンコウラブリーや、
ゼンノエルシドなどマイルＣＳの優勝馬も出ています。
何よりも、ブエナビスタの母ビワハイジのお父さんですからね。
母系の血統は相当なものだと思います。
1枠2番 メジャーエンブレム
先ほどのデンコウアンジュと前走のアルテミスＳで対決して、
クビ差の2着。この着差はタイム差なしとされる着差です。
ということは、デンコウアンジュと同様に、2歳馬にしては
なかなかのタイムといえる馬のもう一頭なんですね。
ただ、アンジュとの直接対決ではアンジュに先を越されて
しまったというわけで、2番手に書いているわけですけど、
正直なところ、この2頭に明確な差はあまりないです。
しかも、こちらの方は父がダイワメジャー。
この馬の母はスカーレットブーケ。日本を代表する母系、
真紅の一族の出身。名門の生まれなんです。
阪神ではマイラーズカップで優勝していますし、
京都のマイルＣＳを連覇した馬です。
天皇賞や安田記念でも優勝しているので、左回りも苦にしません。
本当に器用さにおいて定評のある馬でした。
産駒実績も今のところメジャーの方が上です。
なんと母父がアンジュの母父の父と同じで、
オペラハウスなんですよね。
こうしてみると、直接対決を見るか、血統背景を見るか、
難しい選択を迫られます。
7枠15番 キャンディバローズ
阪神ＪＦにとってこれも重要なステップレースとなる
ファンタジーステークスの優勝馬です。
ファンタジーステークスも決勝線では、団子状態という
レースでした。このレースをねじ伏せた力は大したものだと
思いますが、タイム的には平凡なレースなんですね。
ファンタジーＳ組から阪神ＪＦにつながっている馬というと、
近年ではローブティサージュ。
その時のファンタジーのタイムも、今回よりコンマ3秒は
早いですし、今回のファンタジーがとてもレベルが高かった
とは言い難いというところです。
しかも、ここまで鞍上だったルメールはメジャーエンブレムを
選んでしまったので、乗り替わりがありますからね…。
…と、マイナスポイントばかり書いちゃいましたけど、
母父がタイキシャトル(ヘイルトゥリーズン系)ですから、
マイルでの強さについては一枚上という感じがします。
ただ、来年のローテーションは桜花賞の次にＮＨＫマイルを
目指しそうな気がして、クラシック向きというよりも、
マイルの専門家という印象のある血統でもありますね。
5枠9番 アットザシーサイド
そうなると、むしろこちらの馬の方が好みかもしれません。
重賞未出走ですけど、２戦２勝でまだ負けがありません。
新馬戦でいきなり今年のファンタジーＳ並のタイムを
出していますから、将来性が期待できます。
父がキングカメハメハ(ミスタープロスペクター系)で、
母父にはこれまた懐かしいアグネスタキオン。
ダービー馬と皐月賞馬の組み合わせになるわけですね。
こういうミスプロ系×サンデー系の配合は、
本当に自在性が高い産駒がたくさん出てきていて、
こういう産駒実績が日本でのミスプロ系の代表選手といえる
キングカメハメハが人気になる理由でもあるわけです。
実績が少ないとはいえ、右回りの1,400mで２連勝している
ところは見どころを感じます。
2枠4番 クードラパン
個人的にダイワメジャーって好きなんですよ。
この馬の父のダイワメジャーは先行力の強い馬でしたけど、
差しても強さを発揮する、本当に器用な馬だという印象を
感じる馬でした。スピード感が絶妙な馬で、
産駒にもそういうスピード感を確実に伝える種牡馬になりました。
そして母父のダイナフォーマーはロベルト系にあたります。
ロベルト系はブライアンズタイムに表れるように、
力強さを発揮するヘイロー系です。
正直なところ心配なのは、母父ともにヘイロー系ですから、
ヘイローの４×４のインブリードがあります。
このあたり少し血が濃いかな…？ というのが不安要素といえますね。
あとは、重賞初出走というのは、経験の面で少しマイナスに
なることは否めませんから、ここは将来に向けたステップに
なるのかもしれません。
さてあと数頭気になる馬です。
6枠11番 ブランボヌール 名手岩田騎手はこの馬を選んできている
わけですね。重賞優勝も含めて、重賞実績が十分にあります。
問題なのは母父がバクシンオーということは、距離はマイルまでかな…。
という感じもします。とはいっても…、今年の菊花賞馬、母父が
バクシンオーでしたから、これだけでは判断できませんね。
5枠10番 ペプチドサプル 面白い名前ですよね。
ペプチド(オリゴタンパク質)のサプル(供給)…何かのサプリメント？
なんて気がしてしまいます。新馬戦の次走でアルテミスＳに挑戦し、
4着に食い込んでいます。父がマンハッタンカフェで、
母父がサクラローレル(レッドゴッド系)ですから、
この馬はどちらかというと長距離向き。ここで優勝できるような
馬だとしたら、来年は牝馬三冠も狙えるような馬になるかもしれません。
そういう期待も込めて要注意。
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