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2015年12月10日21:34

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25世紀青年

■トランプ氏発言、イスラエル首相が批判 英仏も反対表明
(朝日新聞デジタル - 12月10日 11:44)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3753093

しかしよ、こいつとヒラリー・クリントンのどっちかしか事実上選べねーって、合衆国国民って、本当に気の毒だと思うよ。トランプの発言って人種差別や女性蔑視も多いのだが、実は米国の白人貧困層の中に、それに熱狂する人が、結構居たりすんだよな・・・ま、こいつはラクダやイグアナみてーな顔した、どっかの国の総理と副総理に、快哉叫ぶネトウヨと似たよーなもんだけど。

で、トランプの発言訊いてて、ふと思い出した一本の映画が有ってなあ。米国のコメディでこの日記のタイトルにもした、「25世紀青年」っての・・・別に20世紀少年とは何の関わりもねえけど、一応20世紀FOXが配給な。

因みに内容が内容なんで、米国内でも130館の単館ロードショーのみ、日本では勿論未公開で、レンタルDVDのみ観られるのでなあ。

ストーリーは、確か主人公は、米軍の資料室に勤める書士。家族もねーで、能力も平均点水準。で、それ故に、軍の秘密計画の「兵士の冷凍睡眠実験」に強制参加させられちまう。要は「特定の兵員を、レトルト食品みてーにストックしたい」ってな、軍産複合体の要望に沿った結果らしい。

女性の方は、適正者が軍内に存在しなかったらしく、プロジェクト責任者が個人的に関係持っちまった、コール・ガール(ま、この時点で、かなり逸脱してるけどな)が選ばれ、ふたりは仲良く冬眠ポッドへ。

本来は、「1年間の実験」だったのだが、実験直後に、責任者が彼女への買春容疑と彼女のヒモのギャングへの利益供与で、突然逮捕されちまい、施設はすぐに解体され、実験を知る者は誰も居ねー為った。

・・・そして、主人公が再び目を覚ましたのは「25世紀のアメリカ」と。500年後の米国は、「馬鹿ばかりの国」だった。

まあ、この映画で語られてるのは、米国のエリート白人階級は、高学歴やその仕事の苛酷さ故に、配偶者も得るのも困難で、仮に得られたとしても、子供をこさえるのを躊躇し続け、その一方で、知性も教養もねーマイノリティでDQNは、片っ端から避妊もしねーでSEXに励んだ挙句、婚外子も不倫も含めて、どかどかと子供を産み捲くり、遂に「ろくに公教育すら受けねー世代が、世代交代を繰り返した挙句、馬鹿しか居なくなったアメリカ合衆国」なんでな。

だから、国民は「ドイツ人(正確にはオーストリア出身だが)のヒトラーと、ユダヤ人のチャップリンの区別も着かねえ」と・・・話す言語はスラングと、ワイズ(ギャング用語)イングリッシュの混声。

街中を歩いてるのは、大半がジャンクフードで不健康で肥満した人ばかり。映画館で、一番の人気作品は「ASS」ってな、野郎の尻が延々90分間上映されて、たまに屁をする映画。それにゲラゲラと笑う観客・・・で、これが「その年のアカデミー賞を総なめ」と。

で、主人公は紆余曲折の果てに、知能検査の結果、「合衆国最高のIQの持ち主」と判明し、大統領(元プロレスラーで、現役ポルノ男優)から懇願され、総務大臣に任命されて、大麻吸ってる大臣や議員ばっかのホワイトハウスで、「食糧からゴミや原発から、近所のオヤジの股間の痒み迄、問題を1週間で解決しろ。でなきゃ刑務所行きだ」と、全米に約束させられる羽目に。

・・・ま、こっからは、DVDでも観て貰いてーので、仔細な種明かしは止すけど、正直、俺は笑え無かったよ。本当に洒落に為らねー描写が多かったのでな。

例えば、作物の生育に、水ではねーでゲータレードを使用してて、水道水は飲料に使われず、下水にのみで、主人公が水で育つコトを提唱したら、国民の半分が、その会社の従業員だったので、株価が暴落して、失業者が激増し、それが暴動に発展して・・・とかだが。

てーか、安倍もルペンもそーだけどよ、かような「反知性的政治家」ばっか増えたら、500年後どころか5年くれーで、これとどっこいの未来が遣って来そーだよな。

まあ、俺は「人類は、そこ迄愚かじゃねえ」とは、心底思いてえのだが、トランプの発言に対しての共和党党員の支持率は65%らしいから。

取り敢えず、この映画、どなたにもお奨めだよ・・・凄え示唆に富んでるのでなあ。
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