なんにもない

　特に何をしたという気もしない一週間。

　修理に出していた車が戻ってくる。修理代38万円也。保険を使って免責額５万円で済むんだけど、営業の人が試算してくれたものによると、今後２年間で保険代が20万円弱上がるという。ということは38万ー５万−20万＝13万ということで、保険から出たお金は13万円ということか。でも今までだって年間30万くらいは保険代払ってるわけで、なんか腑に落ちない。

　結局、保険会社は絶対損しないようにできているというわけだ。ま、保険会社から得しようと思ったら、生命保険入って数年で死ぬしかないよな。死んだらおしまいじゃん、ハハ。
　
　なにごとにしても、デカい権力もってる奴相手に一個人が対応しようったって勝てるわけはないわけで、そこはこちらも変な欲はもたずに柳に風、蛙の面にションベン的に、のらりくらりとかわしていく他はないよな。と思うのだが、難しい。

　読書の秋的に寝る前の一時間、マッサージチェアーに揺られつつ、ウイスキーをオン・ザ・ロックで。現在は宮部みゆきの「日暮らし」を、NHKのドラマと並行しながら何度目かの再読中。こういうしんとした時間を持てるのは、やはりいいね。これでいいのだ、とフムフムと一人頷いている。

　今週の映画は「龍三と七人の子分たち」を（監督：北野武/出演：藤竜也、近藤正臣、中尾彬）を観ました。引退したヤクザの元組長とその子分たちの活躍をコメディタッチで描いた作品。

　「アウトレイジ」「アウトレイジビヨンド」でしっかり造りこんだ映画をつくってきた巨匠が、肩の力を抜いて作ったエンターテイメントかな。僕としては随所に笑えたが（特に中尾さんをこれだけいじれるのは世界の北野監督くらいなものだろう）、これ、劇場ではすべりまくってたんじゃないのと余計な心配をしてしまう。