mixiユーザー(id:5456296)

2015年11月17日20:40

120 view

新幹線のライバルに何が? 

 下記は、2015.11.17 付の【産経抄】です。

                      記

 平成16年10月23日に発生した新潟県中越地震は、上越新幹線をも直撃した。時速200キロで長岡駅付近を走行中の「とき」が、脱線した。幸い、1人のけが人も出なかった。

 ▼とはいえ、営業中の脱線は、昭和39年の開業以来初めての事故である。鉄道関係者に与える衝撃は大きかった。「新幹線の安全神話が揺らいだ」と書く新聞もあった。しかし、「失敗学」の提唱者として知られる東大名誉教授の畑村洋太郎さんに言わせれば、「大成功」だった。

 ▼JR東日本は阪神大震災以降、「起こるべき事故」に備えて、橋柱などの補強工事を進めてきた。現場を見た畑村さんは、そんな「愚直な努力」が高架の崩れを防いだと、たたえている。東日本大震災の発生時には、27本の東北新幹線の列車が運行していた。いずれも緊急停止して、やはりけが人は出なかった。死亡事故ゼロの「安全神話」は保たれたのだ。

 ▼フランスが誇る高速列車「TGV」は、新幹線の成功に刺激を受けて、1981年に開業した。以来スピードでも、海外への売り込みでも、安全面でも、新幹線としのぎを削ってきた。

 ▼そのTGVが、信じられないような事故を起こした。北東部ストラスブール近郊を時速350キロ近くで走行中、脱線して運河に転落した。10人を超える死者が出ている。パリで起きた同時多発テロの翌14日の発生だが、今のところ、関連づける情報はない。

 ▼速度超過が原因との見方もある。ただ、来年春に営業開始を控えた新路線での、大事な試験走行である。運転士がそんな単純ミスを起こすだろうか。車両に数人の子供が乗っていたという報道にも、首をかしげる。ひょっとして、フランスが抱える難題は、テロだけでないのかもしれない。

 http://www.sankei.com/column/news/151117/clm1511170003-n1.html
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する