私のところに個人的にメールを頂いたので、公式HPへの「書き込み」をお願いしたのですが・・・。
恥ずかしい! と云う事で自分で尋ねて自分で応えます。
質問:初演の会で菊生師の【禁酒番屋】で「発端」が無い、と云う事ですが、「発端」を教えて下さい。
応え:小さん型 と言いまして、時間の有る時は口演していた部分があり、
先代・柳家つば女師が独演会で口演した時、前座で使ってもらって脇で聞きました。
始めて聞いたので、お尋ねしました。小さん師匠から直に教わったそうです。
*小さん型:私が名づけましたので一般的ではありません。
馬生型と云うもう少し「臭い演出」のものもあります。
さるご家中で、跡取りが生まれまして「これで我が藩も安泰だ!、
今宵は家中の者に酒を振舞え!
今宵は無礼講で有る。」と云うので酒が振舞われ、酒が入れば色々な事が起きます。
言い争いが有り、侍同士が刀を交えると言う喧嘩で、片方の侍が腕が立ち切り殺して仕舞い、
血刀を下げたままお小屋へ戻り、朝になり気がついて、「ああ偉いことをした。」と云うので腹を切ってお詫びを・・・。
さぁ 「大切な家来二人までも失ったのは、すべて酒のせいである。」
我が藩は以後禁酒である。
わしも呑まぬから、家来一同も呑むな!。と云う事で禁酒法が成立。
はなの内は皆しまってましたが、だんだん気が緩んで来て、呑んで顔を赤くして帰って来る者が出て来る。
ご重役会議が有り、この様な事態が殿様の耳に入れば、我々が腹を切らなければ・・・
と云う事で門のところに小屋が設けられ此処でチェックする事に成ります。
誰言うとは無しに「禁酒番屋」と云う名前が付けられます。
と、言うのが発端です。
私は、おまけに九月九日にして「重陽の節句」が重なります。
依り目出度い、と云う事で酒が進みます。ので・・・。
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