落ちこぼれ。

また磨いてるうちに嫌んなってくるから。
取り合えずシリカで6bar入れて
adidasの紐を結ぶ。
風に煽られて枯れ葉が落ちてしまった梢は。
秋を終えて冬にむかう。一年で一番落ち着く季節の筈なんだが・・・
走ってた時は、何やっても汗ばむ夏が嫌で。
一刻も早く西寄りの季節風が木々の葉を紅に染める時が来ないかと、ステムの引き上げボルトを汗で錆び付かせダンベルを無下に振り回す。
そうして何だかんだやりながら一年なんてアッと云う間で「あ〜、年賀状の写真撮らなきゃなぁ？」と毎年恒例の一人大掃除大会でフィナーレの年越し蕎麦を迎えてた。
今日も・・・昼から飲む。
アッと云う間の一年もここ数年は経過に張りが無い。
人のペースで掻き回され逆撫でされ歯零れした古い工具みてぇになって正午近くの初日の出に一年の節目を告げられる・・・
隣の席の老夫婦のババアの喋りが気に喰わない。
「最近、鶏の唐揚げって食べてないよね？」
うっせぇな！頼んで食えばいいべ！不味そうにランチなんざつついてねぇでよ・・・
何てこたぁ無い普通の会話さえも逆サイドの死角からフックをくった様に効いてくる。
いや？効いて来てんのは昼飲む酒だな。
へえ？この落ちこぼれが！
オマエ最近休みの日何もやってねぇじゃん。
放っとけよ！一番気持ちいいんだからよ。