毎度の勇気

夫と中央線に乗った。うとうとしてたら、隣でさっと夫が立ちあがる気配。目の前にご老人が見えたので、ああ席を譲ったんだな一足遅れた、と思ったら、夫に肩をゆすられて「ほら立って！」ん？と顔を上げたらちょっと離れた場所にお年を召した奥さまもいらした。
「どうもありがとうございます」とおふたりとも笑顔で座られました。

席を譲って、ちゃんと座っていただけると、なんかほっとします。小心者なので、いえいいです、といわれるとなんか「傷つけたかな？」とうじうじしちゃう。
うちは「お年寄り妊婦けが人赤ちゃん連れそのほか弱ってる人には考えるより前に席を譲れ」が家の中でルールとなっているので、子どもたちも実に早く席を立ちます。
一番早いのと目がいいのが娘で、譲られた人もほぼ座っている。
毎度ちょっと照れつつも、大学生の息子もちゃんと席を譲りますが、なぜか結構な確率で断られてる。私の目の前でも何度かありました。
そのたびに下向いて顔を赤くしてるので、いやいや傷つくことはないぞ、別にアンタ以外誰も傷ついたわけじゃないから、と心の中でそっと言ってみる。
そして自分にも言う。
だってね、やっぱり小心者だから。