ベトナム戦争の時代。
まだ日本にも皮膚感覚として戦争への恐怖と嫌悪があったと思う。
B52の北爆に逃げ惑うベトナムの人々をB29による空襲の体験に重ねることができた。
駅では、手足を失った傷痍軍人が募金を募っていた。
戦争の傷跡が、まだ完全には癒えていない時代だった。
しかし、今は時代が全く変わってしまった。
トマホークミサイルによるピンポイント爆撃がTVゲームのような感覚で捉えられている。
中東やアフリカの戦乱や飢餓も、多くの日本人にとっては、どこか人事でしかない。
やはり自分の痛みとして感じない限り、人の不幸には本気で寄り添えないのだろうか。
その時になってからでは手遅れなのに・・・。
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