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2015年09月20日09:30

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「議論の出発点」

 「安保関連法案」が可決されましたが、議論は「生煮え」状態で国民のほとんどいがモヤモヤした気分です。安倍総理と言えども同じ気分ではないでしょうか?これは戦後70年かん続いた「日本は決して先に手を出さない」と言う「不戦の誓い」によるものではないかと思います。「戦争=悪」と言う意識を徹底的に刷り込まれ、同時に国民も「喧嘩しなくて済むものならその方が良い」と思ってしまって、志向が「現実逃避」に走る習慣が着いてしまったのじゃないかと思います。

 身近なお話から考えてみましょう。「こちらから手を出さなければ決して喧嘩は起きないか?」そんなことはありません。夫婦でも親子でも友達同士でも、些細な意見の食い違いから「喧嘩」は起きます。まして文明の高低や貧富の格差、歴史的背景の違いのある「民族間の対立」などは起きない方がおかしいというのが常識です。ですからたとえ「国連」を作っても、国家間の対立がなくなるわけでもなく、「この地球で生きていく以上、戦争は避けられない」と言う現実を認めないわけにはい訳にはいきません。

 日本人の多くは、自分たちの文明や歴史が世界の標準になると信じて、隣国の行為を批判しますが、隣国の遅れた国の国民からすれば、そんな高度なレベルを要求されても追随できません。「CO2の排出規制」が一つの例ですが、先進国は「排出制限なく発展して来て、今度自分たちが発展する段階になったら、排出規制せよなんて不公平だ」と言います。同様に、「先進国は後進国を攻略して発展してきた」のに、「後進国が発展の為に他国を攻略すると非難されるのは納得できない」と今の中国や韓国は思っています。ですから「単なる反日」と言うのではなく、「自分たちの国の発展を妨げるもの」として日本が上にかぶさっているように見えているのです。ですから嫌でも戦争は起きます。

 ですから「対症療法」的に考えて、「隣国の非難」をしたり、「自衛のための防御」をいくらしても、隣国からの攻撃はやみません。嘗て我々が目指したように、隣国も「CHINA AS NO.1」「KOREA AS NO.1」を目指すのです。ですから、いくら日本が「戦争は嫌だ」「外交交渉で解決をしよう」と言っても、「話し合い」では「沖縄を奪う」ことはできないし、「竹島を奪うことも出来ない」から、隣国は「軍備拡張」をし、日本の「軍備拡張」や「軍国主義復活」を猛反対して、軍事力で「日本を屈服させたがる」訳です。

 日本人の多くが誤解しているのは、戦後70年間日本が平和に過ごせたのは「平和憲法」のおかげだと思っていることです。隣国やアメリカに聞いてみればわかります。日本が戦後70年間戦争しないで済んだのは、アメリカと戦って徹底的に窮地に追い込んだ「大日本帝国陸海軍」の怖さがしみ込んでいたからです。だから、サンフランシスコ講和条約で日本が独立を果たした後も、「大日本帝国陸海軍」の復活を恐れて、「日本に基地を置いて米軍を駐留させ、日米安保条約でアメリカが日本を守るから、日本が再軍備しないように日本を縛った」のです。中国から見ても「日本軍の凄まじさ」はいまだに語り継がれており、最近でも旧国民党兵士の生き残りが「今の反日ドラマの日本軍は生易しすぎる。本当に怖かった」と言っているほどです。これが本当の「抑止力」であったわけです。最近、大東亜戦争を知らない世代が中国の指導層に増えてきて、「抑止効果」が薄れてきているのです。

 今回の「平和安全保障関連法案」の「集団的自衛権行使容認」の3要件が議論になりましたが、こんな議論は意味を成しません。だって「いかなる戦争」も、「中身が何であれ、日本の存立が脅かされている」ことにしなければ、「戦争」はできないからです。中国だって見てごらんなさい。「核心的利益」と言っているではありませんか。要は「国を挙げて守るべき権利を侵される」ことは「存立危機事態」であって、それを守るには日ごろ私たちの暮らしの中でも言うように「四の五の言うな!」「問答無用!」「メガネを取れ!上着を脱げ!決闘しよう!」と言う以外に解決の道はありません。こちらがいくら「話し合い」と言っても、「話し合いでは横車は通らない」からです。

 だったら、戦前の我々の先輩が取って道が正しい。相手の「力」には「力」で対抗し、世の中の「不正」を糺して、「人種差別撤廃」「植民地の独立」を掲げて、「世界平和の実現」を進めることが「王道」であるわけです。ただ、先輩方のやり方には「直情径行」的なところがあり、「戦略的」に読みが甘かった。ドイツと組んで米英仏蘇を敵に回して勝てないと分かりながら戦って、「真正面から突破」しようとした。「米英仏ソ」を仲間割れさせるとか、各個撃破するなど「勝てる戦い」に絞るべきだった。そのための「工作員」を各国に派遣するだけでなく、各国の政界トップを仲間に引き込む「現地人工作員育成」を進めるべきだった。

 これからやるべきことは、70年前の「占領下の日本」の枠組みを守ることでもなければ、近隣諸国の機嫌を伺って「後出しじゃんけん」で「話し合い」で相手の「ねつ造言い分」を受け入れて、「日本の国益を奪われる」ことでもない。これから「中国や韓国」の凋落が始まる。これに対して日本は助けてはならない。逆にに「日米豪印イニシアティブ」を作って、「世界憲法」を作り、それに従わない国を排除して、世界秩序を確立して、「世界平和の実現」を図り、反対にこれに従わない国を力で威圧して屈服させ、勝手な野望を捨てさせる体制を作ることです。こうして初めて、「日本の日本たる」所以が出てきます。間違っても二度とふたたび「日本独自」の「単独行動」で「理想」を掲げて戦争をすることはまかりなりません。世界を味方に行動すべきです。

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