mixiユーザー(id:48394281)

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2015年09月08日09:11

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フレーム四方山話。

仕事は休み。外は雨。朝一で次女がスマホを破壊した。
・・・何時もだと職場の不平不満を爆発させてる時間。
mixiでワタナベ号の売り物が話題になってて。雨ん中、犬の散歩しながらボーっと考えていた。
自転車が完成すると何時もの様にスタンドに掛けて、その前に陣取って飽きもせず何時までも眺めている。
走りにいっても同じ。事あるごとに自転車を立て掛けて煙草を燻らせながらじっくり嘗め廻す。
好みはステムとピラーがズバッと飛び出てフーデットレバーが進行方向を突き破り、形の良いサドルは天を刺す。ちょっとオーバーだけどね。
旧いCS誌に付録で付いてた名車のポスターなんかは部屋中に貼っ付けてたな。
趣味が職業に変わっても同じだった。
綺麗に磨き上げたワタナベ号を自分のレースの車立てに入れる前に必ずどっかの壁に立て掛けて見てたな。
キーワードがあって。サドルの座面とハンドルのアンダーバーは地面と平行。トップチューブも・・・
選手生活も終盤に差し掛かり成績よりも「遊び」の要素を組み込む様になって来た頃から色々と弄りだした。
ワタナベさん自身もノリノリになって来ちゃって成績以前に好みと格好を優先して創るのが楽しかった。「好きで始めたんだからやっぱ遊ばなきゃ～。だって楽しい方がいいでしょ？例え負けたとしてもソレ自体も面白いって食っちゃえばいいんだもん。悔しかったら練習すりゃいいんじゃん？強ぇ奴は何乗ったって勝てっから。」って二人で大笑いでさ。
9台のワタナベ号に御世話になった訳だけども、最後から1個前の8号車は、たまたま借りた人のフレームが極端な前下がりで。これがたまたま成績良くてソレをそのままフューチャーした仕様でした。
実はこの頃国際競輪の海外の奴等がハンガー下がりが50未満でシートアングルが73度と寝ていてトップチューブが30～50㎜くらい下げてるモノを持ち込んでいて、何も知らない競輪選手が「やっぱコレだ！」って真似ただけでね。この仕様にはちゃんとした理由があったんだけどね。
板張りで小回りで急角度のベロドロームを走る海外選手ですからハンガー下がり63で箱ペダルのNJS仕様じゃ走れないもんね。で、ゲルマン民族は手足が長いから決められた27吋の車体の中で適性なフトコロ周りを確保するにはシート寝せてステム出さなきゃ稼げないし、ステム出しちゃうと前半の安定性無くなっちゃうじゃない？じゃあ前半のマスを小っちゃく纏めれば剛性が確保出来ますがな。
前をズバッと落としちゃえば空気抵抗も軽減出来るしね。ただこのスケルトンだと背筋と肩から腕に掛けての筋力が半端なく必要で、ひ弱な40オヤジ辺りの身体にゃ毒だったなぁ。まぁ加速しねぇしねぇ・・・
引っ張られて車速乗ったまま突っ込んでく時は快感なんすけど1度バック踏まされたらアウトでした。
その子は今・・・
街道練習と固定ローラー用でさんざ世話になりサビだらけ傷だらけだったのを引退時に綺麗に化粧直しを施して、大好きだったカンパパーツを組み込んで・・・
静かな余生を送っております。