mixiユーザー(id:1883219)

2015年09月02日13:54

1312 view

簡単な事。これまでのつけだよ。

以前良いデザインを参考にした作品と、たまたま似てしまった作品を踏まえ、個性まで盗む事がパクリである。と、言う事で大変好評をいただいた。
『佐野研二郎と言うデザイナーを擁護する人たちへ。』
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1944647452&owner_id=1883219
と、言う日記を書きましたが。

ここに来てデザイナーであればこんなの誰でもやっている。など、佐野研二郎氏を擁護する声が多数湧き上がっていますが。
要は自分でものを考えない時代の潮時が来たと言うことでしょう。

実際、芸術の世界ではたまたま似てしまったもの含め、他の人の作品を参考にした作品や、オマージュと言う形でよく似た作品が点在する事も確かです。

フォト

実際芸術のカテゴリーの中には、コラージュと言うものも存在します。こちらの作品はジョゼフ・コーネルと言う、100年前のアメリカのコラージュ作家の作品です。
これこそ、既存のものを自身の作品にするものの象徴ではありますが、しかしコラージュにはルールがあります。

それは、既存の作品を使うのは雑誌の記事や広告、新聞であること。
1要は今で言うフリー素材を使うこと。
2引用元を提示する事。と、言うルールがあるのです。

フォト

ですから、問題になったサントリーのトートバッグの、100円ショップのハガキだった。と、言うこのデザインに関しては、私は問題があるとは思いません。
ただ、コラージュとして引用元を提示しなかったのが問題でしたね。


フォト

佐野研二郎デザイン Lismo

フォト

iPod

そして私は、佐野氏のデザインのLismoは、iPodを参考にしただけだと思っているのですが。

電球今回の騒ぎは、デザインが既存のもののそのまま、と言う前に喪章をイメージした。と、言うモチーフ自体に問題があり、騒ぎになっている事を忘れてはなりません。

フォト

フォト

嫉妬の感情と言う頓珍漢な事を言っている時点で、芸術の世界は死んだも同然と思いますが。

実際、大手や著名なデザイナーが無名のデザイナーのデザインを盗む事はよくある事で、『デザインフェスタ』などの催しものは発表の場と同時に、特にジュエリーデザインなどは、大手のパクリ元の発掘の場になっています。
有名な人が自分のものを盗用したら、それはその人のものになってしまう。
それが芸術の世界なのです。

危険・警告ですから中には一切自分でデザインをしない。と、言うデザイナーも存在するでしょうから、それがたまたま佐野氏がそうだった。と、言う事に他ならなかったわけですね。

フォト

実際佐野氏はトートバッグのデザインの中に、著名なものも存在しますが、無名のデザイナーのデザインも多く存在します。
つまり佐野氏にしてみれば、それまで普通にやってきた事をやっていて何が悪いの?と、言うところなのでしょう。

■五輪エンブレム問題 声あげない業界、陰謀論に憤り 中川淳一郎氏「獲物が現れた時のネットの恐ろしさ」
(ウィズニュース - 09月02日 07:10)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=3595441

フォト

このデザインをしたのはキッコーマン醤油の瓶や、新幹線やバイクのデザインでお馴染みの榮久庵憲司さんのデザインです。

フォト

そしてこちらは榮久庵憲司さんが選者を勤めて選んだ、当時まだ学生だった、島峰藍さんと言う方のデザインです。
このデザインが愛される理由はまさにそこにあるような気がします。

超有名なデザイナーが全くの無名、しかもまだ学生のデザインを起用したのです。
そこにあるものはつまりぴかぴか(新しい) 良いものは良い ぴかぴか(新しい)

場合によっては不快にさせるものが必要な場合もありますが、しかし芸術と言うものは基本的に人を楽しませるものだと私は思っています。
それは学生の頃は散々先生から批判されましたが、その頃から変わりません。

これまでの芸術の世界は、無名の人間からデザインを盗み、著名な先生は後世の才能を様々な手を使って潰してきました。
要はこの事件は、そんな時代が終わりを迎える。と、言う警鐘に他ならない。と、思うのです。
33 25

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年09月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930