mixiユーザー(id:5089039)

2015年08月24日10:34

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生きていることに感謝


熱があろうと血を吐こうと、まず生きていることに感謝しよう。

まず気がついたら私がいる。そして父と母がいて私がいる。やがて自分が生命を持って生きていることを知る。そのうち生命あるものが他にもあって、植物や動物の中では、人間という特別な存在のひとりであることを知る。

そして同じ人間の中でも、自分という人間は、自分しかないということを実感する。そのようなかけがえのない自分であり、その自分がいま生きていて、生きている限り自分を自覚している自分が、いままさにここにいるのだということが、しみじみわかってくる。

死ねばもはや「私が」と意識しない私の肉体が、動かなくなってそこに横たわったまま、物としてやがて朽ちて消えていくことだろう。少なくともいま私がこの肉体をもって生きている自分は、死と共に消えてなくなる。

この肉体が生命を宿して生命活動をしているから、この私がある。私が、私として意識する私の人生は、どう見ても一回限りのものである。文字通り「命あっての物種」だ。

人間は万物の霊長と呼ばれ、天地間のすべてのものの中で、もっともすぐれた霊妙、不可思議な存在である。

たしかに人間は、人間としてよりすぐれた人間に成長しようと努力する反面、人間以下どころか鳥や獣にも劣ることを平気で行なったりする。まさに心ひとつの置き所で天使にも悪魔にもなれる。

それを自覚するが故に、せっかく、命を授かって人間として生まれた以上は、鳥や獣といった動物並みでなく、万物の霊長である人間として人間らしく自分を活かしていきたいものだ。

自分が人間だからこそ、人間の尊厳が認められる生き方を、自分に対して求めたくなるのは至極当然ではないか。

清水榮一「中村天風に学ぶ絶対積極の言葉」より。





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