mixiユーザー(id:124952)

2015年08月16日17:32

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夏休み7日目

 今日は、映画を2本。

 ……おっと、その前に、先日、ヤフオクで落札した品の支払いを済ませてしまおう。
 と言う訳で、まずは郵便局へ。
 その後、ブルク13へ行って、「日本のいちばん長い日」。

日本の一番長い日
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=124952&id=3661181

 これは、太平洋戦争終戦前日を中心に、終戦に至る日本政府の動きを描いた半藤一利の同題のノンフィクション小説を原田眞人監督が映画化したもの。
 これを観るのに8月14日以上に相応しい日はないだろう。

  映画はノンフィクションである原作小説を元にしながら、オリジナルとなる脚色や、心揺さぶる展開が盛り込まれて、ドラマチックな要素のある“時代劇”となっている。
 これは、戦後70年を迎え、当時の事をよく知る人が少なくなってしまったが故に、人物像にリアリティを持たせ、感情移入をさせる為に必要な事と思うが……同時に、既にあの戦争が“歴史”となりつつあるのだ、と言う事をあらためて感じさせられた。
 勿論、これを“時代劇”として観れば、これはなかなかの力作。
 時代劇を得意とする松竹らしく、しっかりとした考証、見事に作り込まれた当時の様子に、俳優たちの所作指導も抜かりなく、重厚なドラマにリアリティを与えている。
 物足りなかったのは、政府並びに軍中枢の描写が殆どで、市井の人々の姿が殆ど描写されない事。
 確かに、政治とは得てしてそんなもので、殊に当時の日本では尚更だろうが、原作をここまでドラマティックにアレンジしたのだ。
 ここでの決断が、戦後日本、そして現在日本を作ったと言う事を明示する為にも、もう一工夫、この決断が市井の人々にどのように関わるのかを描き、それが現在に繋がっているのだ、と言う描写が欲しかったように思う。


 「日本のいちばん長い日」の後、桜木町駅前で蕎麦を手繰り、地下鉄で伊勢佐木長者町まで移動、今度はシネマリンで「この国の空」。

 ……シネマリン、久々だけど、随分綺麗な劇場になったなぁ。
 ミニシアターなのに拡大公開系の作品ばかり上映する傾向のあるシネマリンだけど、こうした単館系をもっと上映してくれると、劇場は綺麗だし、便もいいのでよいのだけど……
 (シネマジャック&ベティは椅子が悪くて背中痛くなるし、横浜テアトルはカビ臭くてね……)

この国の空
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=124952&id=3661179

 これは、谷崎潤一郎賞を受賞した高井有一の同題小説を映画化したもの。
 戦争中に少女から女となっていった主人公、里子を中心に描く、異色の戦争映画だ。

 物語の中心となるのは、里子と隣家の妻子ある中年男、市毛との不倫関係になる。
 里子が女となっていく成長を、戦争と言う人間的な不条理と対比させて描く為に、敢えて精神的よりも肉体的なそれと描くのが印象的。
 それを具体的に描く、里子が成熟しつつある肉体を灯火管制下で持て余すように畳の上を転げ回るシーンなど、なるほど、これが故に野性的な風貌と、健康的な肉体の二階堂ふみの起用か、と納得させられた。
 また、エンドロールで使われる茨木のり子の詩「わたしが一番きれいだったとき」も印象に残る。

 夕刻、帰宅後、早速レビューを書こうとするが、夕食が久々のカレーでついつい食べすぎ、そうしたら、今度は眠くて堪らない……そんな訳で、この日は何も出来ずに就寝。

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