バス止まります

僕が小さかった頃に出かけるとき、母にバスで連れて行ってもらうことがよくあった。
次の停留所で降りるとき、降車ボタンを押したい子どもだった。
ただそのボタンを押すタイミングが少々厄介（？）で…。

当然のことながら、降車する1つ前の停留所をバスが発車した後にボタンを押すのだが、母親から
「発車直後に押すと、降り忘れた人が慌てて押したと思われる。」
と言われていたから、発車してしばらく経ってから押すようにしていた。

となると、ライバル（？）に先に押されてしまうことがよくあるのである。
今の時代だと、バスの利用者は少ないから、ライバルがいる確率もかなり低いのだろうけど、当時はバスの座席に座れないほど混んでいたことがよくあった時代。
先を越されてしまったときはガッカリしたものだった。

大学生の頃、入学当初だけはバスを利用していたのだが、帰りは終着駅まで乗るから降車を知らせるボタンを押す必要はない。
でも遊び半分で終着駅に着く手前で押すことがあった。
押すとチャイムが鳴ってボタンのところにある「止まります」の表示が点灯するのだが、運転手さんによってすぐに消される。
消されるとまたすぐにボタンを押す。
で、また消される。
それを4,5回繰り返すと、さすがに運転手さんは電源自体を切ってしまって、もう押しても何の反応もしなくなるのだが、アホなことをやっていたもんだ。

あと、ボタンを長押しして離さないでいると、「ピンポン」の「ピン」が鳴るだけで、「止まります」の点灯も点かない、なんていう大技がある。
さすがに降車する人に迷惑がかかるから、終着駅手前以外ではやらなかったが。

しかし、このたび発売されるという「東急バス降車ボタンキット」。
商品になるくらいだから、そこまでして押したい人がけっこういるということか。
他の人もボタンにまつわる話を色々と持っているかもしれないな。


押し放題！「東急バス降車ボタンキット」8月22日発売
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=3553634