国境に置き去りにされた少年たち

今日は新宿Ｋ’ｓ　ｃｉｎｅｍａで「ソ満国境　１５歳の夏」を観てきました。

監督：松島哲也

配役（役名）：柴田龍一郎（吉川敬介）、六車勇登（原田浩史）、三村和敬（金森成義）、金澤美穂（沢村あゆ）、金子昇（佐藤教官）、大谷英子（古賀遥）、田中泯（金成義）、夏八木勲（原田浩史）、香山佳子（敬介の祖母）、田中律子（敬介の母）他。

福島県の浪江中学放送部の生徒たちは仮設住宅住まいで不自由な生活を送っていて、自主制作映画の撮影もままならない状態でしたが、２年前先輩たちが制作した作品がコンクールで受賞し、その作品を見た中国の石岩鎮（旧満州の石頭村）の長老・金成義から撮影機材一式と「ソ満国境　１５歳の夏」の本が届き、現地での撮影依頼の招待を受けます。

長春（旧新京）で福島の大学に留学していたことのある青年に案内され、金長老に招かれた浪江中放送部一行たちは、かつて食糧増産のため勤労学生として動員された新京一中の生徒たちの苦難を知るところとなります。

日ソ中立条約を一方的に破棄して侵攻してきたソ連軍の放火に逃げまどう少年たちはソ連軍の捕虜となり、ようやく解放されたものの飢えと病気で困窮していました。
石頭村に辿り着いた彼らは、王村長の庇護を受け、無事に長らえることが出来ますが、朝鮮人の血を引く金森少年だけは現地に止まり、後に王村長の養女と結婚します。

そして、その金森少年こそが、浪江中の生徒たちを招待した金長老で、その背景には帰国した新今日一中生徒たちの計らいがあった事が後に明らかにされます。

王村長の恩愛が現代に受け継がれてゆく感動的な物語として綴られています。

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