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2015年08月02日19:44

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説明義務

 暑い。言いたかないけど、暑いね。僕の部屋にはエアコンがないので、扇風機をつけているんだけど、生暖かい空気を掻きまわしているだけだから気休め程度にしかならない。早く涼しくなってくれないもんかね。

 自分の母親に介護保険の介護認定を受けさせる。要介護1也。ということで今度、介護の事業所に行ってケアマネと会い、介護計画を作ってもらうことにする。

 国も地方公共団体も、介護保険の保険料を給料取りはもちろん、老人の年金からも容赦なく取り立てているくせに、実際にどう使うのか、老人たちに対する説明義務を全く果たしていないと思う。そもそも役場とか役所に出向いて申請しなければ、なにも始まらないということさえ知らない人ばかりだ。少なくても僕の両親は知らなかった。

 全国には介護保険の保険料だけは毎月棒引きされながら、実際に必要な介護保険のサービスを受けられずに過ごしているお年寄りが何百万もいると予想する。で、その膨大な保険料が現場で働くガイヘルさんらに供給される前の時点で、腐れ役人たちに搾取されている光景がもうありありと目に浮かぶ。

「へー。こんなサービスがあるんだねえ。有難いねえ」と言う母親に、
「何言ってんだよ。今まで散々保険料ふんだくられてるんだから、生きてるうちに取り返さないとバカバカしいでしょうが」と言い返したが。
 
 それでも要介護1程度じゃ、週に1日か2日、ガイヘルさんが来て料理作ってくれるくらいがせいぜい。まあ月に2千円もかからないからね。ないよりはましといったところか。こんな程度のことで感謝してる母親がお人好しというか、もうちょっといいことあってもいいんじゃない、とは思うけどね。

 今週の映画は「紙の月」を(監督:吉田大八/出演:宮沢りえ、小林聡美、池松壮亮)を観ました。直木賞作家・角田光代の同名作を映画化。契約社員として銀行で働く平凡な主婦が、年下の大学生との出会いを機に、金銭感覚をマヒさせていき、やがて巨額の横領事件を引き起こすさまを描く。

 「八日目の蝉」や「夢売るふたり」あたりと共通するテイスト。毎年新聞やテレビで数人は目にする横領犯、そんな大金横領すりゃばれるに決まってるじゃん、と思う一方、なんでそんな大金になるまで誰も気づかなかったかなと不思議に思ってたけど、主人公がほんの一万円、から加速度的に転落していく過程がうまく描かれていて違和感なかった。最後のほうの小林聡美と宮沢りえの対決?シーンの緊張感。バーン!からの流れは、ある種爽快感まで漂って、なかなかの名シーンだったと思います。
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