夏休みに入って、毎朝、花あいかだんを通る二人の男の子がいる。
最初の出会いは、“あっ、チョウチョがいる !!”の彼らの声を耳にした時。
その可愛い声を聴いて、キッチンから大慌ててで飛び出した私。
玄関脇に置いてある虫取り網をとっさに
掴んで、ダッシュ!
ダッシュ!
遊歩道に回り込んだ。
よく見れば、彼ら二人は大きなリュックを背負っていた。
何処に行くのかな?
少々気にはなったが、「網を貸してあげるよ〜」と強引に差し出した花さかばあさん。
素直にうなずいて、さっそく蝶を追いかけた男の子二人。
すぐに捕まえたのは、小さな
黄蝶。
なかなかやるじゃん !!
が、一人がビニール袋に入れようとしたら、
アララ・・・
無情にも、黄色いチョウは、元気よく空にヒラヒラと
舞い戻ってしまった。
一瞬のことでがっかりの子供たち。
そうね、こんなこともあるわよ。
慰めの言葉もなかった一瞬だった。
けれどネ、子どもって、ほんとにカワイイじゃない。
立ち去る時に発した子供たちの挨拶は・・・、
“あした、また来るね!”
そう、
嬉しい時に、決まって子どもたちが使う
魔法のフレーズ。
“あした、また来るね!”
最高の置き土産になった朝だった。
ログインしてコメントを確認・投稿する