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2015年07月20日16:27

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NHKスペシャルから見えた,安保法案反対の歴史的意味

 下記は、知人からのメールの転載です。

                         記

 ★西村幸裕さまからシェアーいたしました。

 7月18日放送のNHKスペシャル「戦後70年 ニッポンの肖像−政治の模索 第1回

 保守二大潮流の系譜」

 (http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0718/index.html )を見逃した人は、是非、再放送で見て欲しい。...

 安倍首相の祖父にあたる岸信介の、いわゆる〈60年安保〉、安保条約改定が、実は日本の米国からの自立への第一歩だったことがきちんと述べられている。

 ゲストの御厨東大教授は相変わらずだが、田原総一朗氏は正直だった。

 つまりNHKにしては出色の出来だった。当たり前のことを言ったのにもかかわらず、そんな当たり前のことさえ無視されてきた訣だし。

 60年安保当時にデモに参加した田原氏は、吉田安保と岸安保の違いも何も知らなかったと告白した。

 当時、東大で最も扇動力のあるアジ演説で、多くの学生を国会へ向かわせた西部邁氏も、僕に安保条約の中身は知らなかったと告白してくれたことがある。

 西部氏は反省と総括が早かったが、田原氏はまだ中途半端だ。

 この番組の感想で僕が一番言いたいのは、今、国会周辺などで安保法案反対行動に参加している人の中の、ほんと、3%でもいいから、思考能力のある人に考えてもらいたいということ。

 60年安保は東西冷戦時代だったから、騒ぎだけ済んだけど、今は全く違う。自らの行動が歴史の針を巻き戻す愚挙でいいのかということを考えて欲しい。

 西部さんは青春の思い出として回顧し、田原氏は番組で反省したけれど、結局、60安保騒動での岸信介内閣総辞職は、憲法改正を遅らせた日本が、米軍の占領継続を長期化させたことに他ならない。

 今、安保法案に反対する人が反省したり、回顧する場所が、収容所になったらどうするのかということだ。

 反省も回顧もできやしない。「戦争法案」という、極めて筋の悪い扇動フレーズには、「戦争抑止法案」という正しい意味の言葉で対峙して欲しい。

 もう、あの失敗を繰り返すような、甘い、東西冷戦の〈60年体制〉の中でヌクヌクと経済繁栄だけを求められるような時代ではない。

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 追記:

 岸信介回想記・「日米安保改定の経緯」によれば、日本社会党の河上委員長が:「岸総理、(吉田総理による)日米安保条約は:まことに不平等条約であるので、日米対等化をめざして、安保改定すべきではないか」と「安保改定に関しては、言い出したのは、日本社会党からであったと。
 
 岸信介総理は:そのことをきっかけとして「新・日米安保改定に取り組んだが、ある日突然:日本社会党は:『日米安保改定でなく、日米安保破棄を言い出したのだ。

 社会党の背後にモスクワからの国際共産主義からの指令が有ると実感して、より一層日米同盟強化と:より対等な日米安保条約に改定すべし、の決意をなした」と証言されていた。

 2015:7・20

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