様々な思想や理念があって然るべきだと思う。
それによって様々なライフスタイルが生じるのも当然だ。
だが、やはり自然の摂理として伴侶を得、そこに我が子の誕生を望み、力の限りそれらを守って生きるというのが、本来あるべき人間の営みだと思う。
子どもを望まない独身の若者の増加を、経済的な不安や社会保障に対する不満を原因にあげて書かれた記事も目にするが、自分から言わせれば実に甘い発想にほかならない。
確かに一部には、子を産み育てるべき立場にいない方々がいることも理解している。
とはいえ大半の独身者が生ぬるい生活をしているように見えてならない。
生きるということは、それだけで充分大変なことだ。
今は輝く人生でも、一寸先は闇。
だからこそ人は必死に生き、前を向き、上を向いて歩くのだ。
安定しているから生きているのではない。
自分が所帯を構えた当初、人には言えなかったが、実際はほぼ職が無く女房のヒモのような立場だった。
会社を手放して日も浅く、一般的には結婚するべきタイミングではなかったのかも知れない。
それでも 『コイツを幸せにする約束はしてやれないが、コイツの為ならいくらでも苦労してやれる』 と思い、結婚した。
あれから5年を過ぎ、就職が決まり、2人の倅を授かり、さらには僅かながら不動産賃貸を行うまでになれた。
やれ退職金などアテにならん、年金なんてもらえそうもない、と不満ばかりは耳にする。
自分はそれが間違っていると思うのだ。
悩む人間は多いが、考えて、さらに行動する人間は少ない。
抗い、挑むべきだ。
それが人間だと思う。
命あるものは皆、本来そのように生きてきたはずだ。
先人達が築き上げた仕組みの上にあぐらをかき、『思っていたより厳しいなぁ…』 などという貧しい発想で、戦い前へ進む事を諦めてはいけない。
自分に限って言えば、幼い倅らがいるからこそ、残し託せるものに思いを向けている。
この少子高齢化時代に、子供を望まない人間が増えていくことは致命的だ。
子を産めない世帯は全く別だが、身体的には何ら問題のない若者たちが、自身のライフスタイルを犠牲にしたくない、或いは築いたキャリアを失いたくないなどの理由で親になろうとしないのは、甚だ身勝手だと言いたい。
そのような独身者が高齢を迎えた時代に、我が子らが社会保障の担い手として苦しめられるのを黙って見過ごしたいとは思わない。
倅たちには、抗い、もがいて挑む人間に育ってもらいたいと思う。
資本主義社会はとうとうここまで来てしまった。
環境破壊も止まらないのだろう。
それでも強く、逞しく生きて行ってもらいたい。
いずれ親になった時に味わう至福の喜びは、他の何ものにも代えがたいものだから。
■「子どもいらない」独身の若者、増える傾向 厚労省調査
(朝日新聞デジタル - 07月17日 11:15)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3521132
子どもを望まない独身の若者が10年間で増えている。厚生労働省が若者を対象に実施した調査で、2013年は希望する子どもの数を「0人」と答えた人が独身男性の15・8%、独身女性の11・6%。03年調査では独身男性が8・6%、独身女性が7・2%で、いずれも数ポイント上昇した。
厚労省が実施した「21世紀成年者縦断調査」で明らかになった。03年は調査当時21〜30歳だった1万820人の回答。13年も調査当時21〜30歳だった1万2284人の回答を集計した。同じ質問をして、10年間での若者の意識の変化を分析。厚労省が15日に結果を発表した。
子どもを望まない独身者が増えた一方、既婚者は逆の傾向にある。03年調査で既婚者のうち「3人以上」の子どもを希望する男性は31・4%、女性は30・4%だったが、13年調査で男性は46・2%、女性は47・4%にそれぞれ増えた。
厚労省世帯統計室の担当者は「独身で子どもを望まない比率が高まったのは、非正規雇用の広がりや結婚を望まない人の割合が増えていることなど、複合的な要因が影響したと考えられる」と話している。
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