mixiユーザー(id:1417947)

2015年06月10日20:10

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考古学・・・

 ここのところ仕事で考古学の専門家と会う機会が多くなりました。
 学者ではなく実務家と言う感じですが、
 中学時代から考古学の好きだった僕は、彼らと話をするのが楽しいですし、
 色々な事を教わっています。

 中学の時だったか高校の時だったか、どうも記憶があやふやなのですが、
 県立図書館で行われた講座に参加した事があり、県内の遺跡も案内してもらいました。
 その時教えてくれたのがO先生と言う方でした。
 栃木県の考古学の草分け的な存在の方で、多くの遺跡を発掘され、
 当時は教育委員会に在籍されていたのだと思います。

 先日、専門家と会った時に、最近淡路島で銅鐸が発見された事が話題になって、
 僕が
 「そう言えば、O先生は銅鐸ほど、どこに埋まっているか分からないものはなく、
  銅鐸を掘ると言うのはあてがないと言う事だと言っていました。」と話しました。
 そうしたら、その専門家が驚いて、どうしてO先生を知っているのかと訊かれました。
 そこで、僕が受けた講座の話をしたのですが、
 その専門家の方は直接会った事がないそうですが、
 語り継がれるような存在だったとの事でした。
 O先生は請われて栃木県に来られ、その後他県に移られたそうですが、
 O先生がいなければ、栃木県の考古学はかなり遅れていただろうとの事でした。

 何回の講座だったかも覚えていませんし、遺跡巡りも1日だったような気がします。
 本当に短い期間の事でしたが、
 考古学の話をしていると、O先生から教えられた事をどんどん思い出します。
 例えば、大谷寺の遺跡から発掘された縄文時代の人骨については、
 上下の前歯が揃っているのが縄文人の特徴だとか、
 下野薬師寺の発掘現場では、古代人の方向感覚は現代人よりも優れていたとか、
 道鏡が下野薬師寺に左遷されて来た時、
 都のスーパースターが来たと、近くにある国分尼寺の尼さん達が騒いだろうなど、
 その他にも色々あります。
 僕が好きだった事もありますが、良い指導者に教えられた事は、
 記憶に残るものなのですね。


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