mixiユーザー(id:5089039)

2015年05月31日09:01

561 view

斉藤啓一「フランクルに学ぶ」より 1


精神科医V・E・フランクルが書いた『夜と霧』は、ナチス強制収容所での極限の体験を綴った世界的なロングセラーです。

人間が極限状態におかれると、ケダモノのように堕落する場合もあれば、聖者のごとく高貴な人間性を発揮するば場合もある。

フランクルはこの強制収容所での体験を通して、私たち一人一人に「ロゴス」(愛、生命力、原理)が宿っていることを発見しました。
そして、この「ロゴス」(愛、生命力、原理)によって、多くの人々の心の深い傷を癒すために「ロゴセラピー」を開発しました。そして、私たちが最良の人生を築くために必要なエッセンス30のエッセンスを示しています。


以下、斉藤啓一「フランクルに学ぶ」(日本教文社)より、心を打つ打つ数々の言葉を紹介します。


まえがきより
 それは、極限の苦悩と絶望の果てに開示される、輝かしい人間の姿だった。いかかなる状況でも他者を思いやる高貴な人間性、どんな絶望からも立ち上がる驚異の生命力だった。
 フランクルはいう。これこそが、私たち人間の本当の姿である。

 ロゴセラピーをひとことで説明するなら、フランクルが強制収容所で、かいま見た人間の高貴なる本質、いわゆる実存的な本性を「覚醒させる」技法であるといえよう。

フランクルはいう。
「自分の成功や楽しみには目もくれぬ人、自分を忘れ、ある事やある人に、仕事や人間に愛を傾ける人・・・・そんな人には、すべてがひとりでにやってくる。成功も楽しみもである。

「あなたの存在、あなたの人生には、すばらしい意味がある。いかなる絶望にも希望がある。人生はうまくいくようになっている。ただそのことに気づきさえすればいいのだ・・・・・」

 人間は、いかに過酷な状況に置かれても、醜い本能をまるだしにしたり、列悪な行動に走るような存在とは限らない。逆に、困難や苦しみを通して聖者のようになる人もいる。人間の本当の姿(実存)は、限りなく高貴で偉大な存在、高い次元に属する「精神」なのだ。

 そして彼は、そんな人間の精神(生命)の源を「ロゴス」と呼んだ。
ロゴス(logos)とは、「論理」「精神」「宇宙法則」「神」といった意味の言葉である。



3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する