国際親善活動も無事終了した。まっきは先に出発することにする。
「はーじきん」
(さようなら)
■ここから先は下り坂である。
下りだから楽かと言えば、そんなことはない。
膝が・・・膝が・・・痛いの・涙
くそ〜、あの時、幼い子供がトラックに引かれそうになったのを助けようとしたあの時に、膝さえ、膝さえ痛めてなければ、こんな下り坂などなんの問題ないのに。
愚痴を言っても仕方ないか。
えっ、その時の話を聞きたいの?
これは誰にも話さないでおこうと思っていたけれど、愚痴とはいえ自分から話しだしてしまったのだから仕方ない。ここだけの話にしてくれ。
もう十年以上前かな。まっきーが公園の横の道を歩いていた時のことだ。公園から道路にサッカーボールが飛び出してきたんだ。すると、そのボールを追いかけて子供も道路に飛び出してきた。その瞬間、大型トラックが道路上のその子を目指して・・・
いかん!まっきーはその子を助けようとトラックの前に身を投げ出そうとした、その時に・・・
ガードレールに膝をしこたま打って歩道にうずくまったの。あれは痛かったね。悶絶とはこのことかと思ったよ。
えっ、子供はどうなったかって?
サッカーボールがクッションになって無傷で助かったそうだ。
何年か後に、その子がトヨタの工場に出稼ぎにきてると思われるブラジル人とサッカーをやっているのを見たから大丈夫だったと思うよ。
「ロベルト」、
「つばさ」って呼びあってたから、その子はつばさ君って名前みたいだね。まっきーは本田翼のほうが好きだけど。
なんとか山を下りきる。
■左に行くと奇岩地帯だ。
■奇岩地帯から山を振り返る。
この山を越えてきたわけだ。そりゃ、しんどいわ。
観光的にはこちらの奇岩地帯がメインである。多分、フェリーに乗ってきた人で、山に登った人は半分もいないのではないだろうか。
奇岩地帯を東海岸側から周る。
■足の裏のような奇岩。
上に載っている女性は、まっきーとは全く無関係であるが、ポーズをとって写真を撮るという中華圏ではデフォな様子が、この写真がヨーロッパで撮られたものでないことをよくあらわしている。
■僧人石。
そのものずばり、僧の形をした石だ。
この近くに、靈龜上山石とい亀の形をした岩があるはずだが見つからない。
もう少し先かなあと進んで、ふと振り返ると、
■靈龜上山石。
確かに亀がはって山に登ろうとしている。
結構大きいので、離れて見ないとわからなかった。
■香港最南端の126号灯台。
■灯台の先が香港の最南端か?
と思ったが、本当の最南端は、
■南角咀。
こちらだ。
海の向こうに、かすんで見えるのは中華人民共和國珠海市管轄の擔桿列島。
ここから中国移動の電波が入ったのか。
岬をまわり、西海岸側に入る。
■佛手岩。
仏さんに手を合わせているように見える岩。指先に爪があるように見える。
自然の摩訶不思議である。
■奇岩地帯を離れ、海岸沿いの遊歩道を碼頭に向かって歩く。
奇岩地帯もそれなりにアップダウンがあり、山越えをしてきて、なおかつお腹がペコペコのまっきーには結構きつかった。もうガス欠寸前である。
碼頭に向かう途中にもう一つポイントがあるのだが、また石段を上り下りしないといけないんだよなあ。もう、すっとばしちゃおうかな・・・
「行く・・・」
「やっぱり、せっかくだから行こう!」
「のか・・・」
今回は登場シーンのない旅の神様であった。
■蒲台石刻。
香港法定古蹟に指定されている、3,000年前、先史時代の岩の彫刻だそうだ。
今はガラス繊維でコーティングされているとか。
フラフラになって道を聞いたあの道の上で営業している店まで戻ってきた。
「ほうろっ んごい!」
可樂(コーラ)で水分とエネルギー補給だ。赤いコーラを久しぶりに飲んだ。
おいしい・号泣
可樂は10HK$。これも離島価格だが文句はありません。なんなら、もう10HK$払ってもいいくらいだ。
15時のフェリーに乗るべく、14時50分に碼頭に着く。
■また行列である。
まあ、これくらいの行列の人数は余裕で乗ることができる船であることは行きでわかってたので、心配せずに行列に並ぶ。
ところが、15時になってもフェリーは到着しない。
ひょっとして、満員になったので15時の船はもう出航済みなのか?
そしたら、また1時間並ばないといけないの?涙
その覚悟を決めた直後の15時10分に、
■フェリーは到着した。
よかった♪
フェリーは蒲台島を出航し、赤柱に向かったのであった。
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