当時はアメリカのビーチボーイズ、イギリスのビートルズと言われる時。
二つのバンドは交流がありました。
pet soundsの話は、ビートルズが1965年に「Rubber soul」というアルバムを出したことに始まります。
当時ビートルズは「Rubber soul」のアルバムで以前のロック・グループの壁を破り
洗練され、計算され、内省的な、ポップミュージックの次元を開きました。
1966年にこの「Rubber soul」を聞いたブライアンがショックを受け、
ブライアンもビートルズの「Rubber soul」を超えるようなアルバムを作ることを決意するんですね。
ブライアンも当時は精神的に病んでる状態で、さらに「Rubber soul」の内省的な音楽に影響されたんでしょうね。
「スピリチュアル」な音楽アルバムを作ろうとしました。
しかし、ブライアンには思ったとおりに歌詞は書けず、またボーカルのマイク・ラブは正反対のノリの良い歌詞しか書きません。
そこで、ブライアンは新しく若いコピーライターのトニーアッシャーの力を借ります。
彼をpet sounds共作者に選んだんです。
ブライアンがメロディーのアイデアを出し、トニーが歌詞を書く作業です。
ちなみに、このアルバムはビーチボーイズのメンバーが※日本にツアーなどでいないときにブライアンやスタジオミュージシャンで
土台を完成させたという話です。
ほとんどサウンドはブライアンのソロという話です。
※当時ブライアンは精神的に疲れツアーから離脱。
そして、ツアーから戻ったメンバーがこのpet soundsを聞いたときにマイク・ラブは反対したのですが、
ブライアンは強引に押し通し、完成しました。
そしてここからが、名盤とされる理由が始まります。
このブライアンが作ったPET SOUNDS。
つぶやきの文字数に入らないので、こちらで引用抜粋。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1029205895
それまでとは違い、複雑な音像とハーモニー、海や浜辺の女の子も登場しない内省的な歌詞、
そしてアルバム全体に漂う独特な気品。
god only knowsなんかは格調の高い美しいメロディ、重なり合うハーモニー、趣向を凝らしながらのスムーズに聞けるバッキング
、この曲を聴いたポールマッカートニーは【今まで聞いた最高の曲】とコメントしてます。
また、I JUST WASN`T MADE FOR THESE TIMESなんかもアルバムのハイライトですね。
斬新なベース、不思議なパーカッション、不協和音ギリギリのストリングス、複雑なハーモニーが絡み合いほどけてゆく様。
まさに驚異の一曲ですね。
実験的なインスト「PET SOUNDS」。
ため息が出るほど美しいCAROLINE.NO。
ロック史上最高に美しいロックだと思います。
このアルバムで当時、誰も到達できなかったポップ・ミュージックの頂点に立ったと思います。
この時代1966年の他のアーティストを聞いてみてください。
そうすれば、尚このアルバムのすばらしさが分かると思います。
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