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2015年04月30日00:32

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とうとう石屋に

学生時代から、旅行に出かけるひとに、「お土産何がいい?」とたずねられると、

「石」

と答えるようにしている。もちろん、頼めるのは、そういうことをおもしろがってくれる相手に限るわけだが。


そんなわけで、そういうことを始めて二十数年経った現時点で、ぼくのところに集まってくれた石たちは、なかなかバリエーションに富んでいる。思い出す限りでも、

『タイの石』 友人に、「タイの最高と最低の場所の石を」と所望した。彼は思案して、バンコクのパッポンストリートと、金ぴか寺院(の近く)で採集してきてくれたらしい。

『イタリアの石』 ぼくがカエサルを敬愛しているから、という理由で、フォロ・ロマーノ(の近く)で採集してきてくれたもの。

『リビアの石』 サハラ砂漠からぼくのもとへ。「砂漠のバラ」と呼ばれているもの。たしか、『星の王子様』にも出てきたのかな?

『トルコの石』 まちがっても「トルコ石」ではない。カッパドキア(の近く)からやってきた。


そうやって縁あってぼくのところに集まってきてくれた石たちは、実家のぼくの本棚の一角で、どれがどれやらわからなくなったまま、赤やら黄やら白やら、とりどりの色や形で、みんななかよく並んでいる。


DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Kodak Tri-X 400 f8 1/1000
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