航空機事故があったので、旅行の取り消しやら様々な影響があったことだろう。
そこで、航空便のスケジュールについて書いてみたい。
先に結論だけ書く。
国際航空では「飛行機は時刻表に書いてある通りに飛ばさなくても構わない」ということだ。時刻表はただの目安だ。ただし、悪いことばかりじゃなくて、影響を受ける海外旅行保険はたとえ目安であっても書かれている時刻表からの遅れは一定期間は自動延長される。（契約先によってきめられている）
ではどういうことか検証してみる。
そこで国際線の運航約款に注目してみる。これはほとんど同じなのでJALの国際運送約款を例に挙げる。
この12条に「航空便のスケジュ−ル、延着及び取消」という項目がある。以下にこの前段部分を引用する。
ちなみにURLは次のとおり >>
https://www.jal.co.jp/carriage/index_c001.html
第12条 （航空便のスケジュ−ル、延着及び取消）
(A) （スケジュ−ル）
会社は、合理的な範囲内で、旅客又は手荷物を旅行日において有効なスケジュール通りに運送することに最大限努力を払いますが、時刻表その他に表示されている時刻は、予定であって保証されたものではなく、また運送契約の一部を構成するものではありません。運航予定は予告なしに変更されることがあります。会社は、この結果、旅客又はその手荷物の他の便への接続に支障が生じても一切責任を負いません。
ここで注目したいのは「時刻表その他に表示されている時刻は、予定であって保証されたものではなく、また運送契約の一部を構成するものではありません。」という部分だ。つまり時刻表通りに飛ぶことは努力目標であって、拘束されるものじゃないということだ。たぶん、プロペラ機で天候や風の影響を避けきれずに、所要時間も24時間はかかっていた時代の名残だろう。それが今も残っている。だから、飛行機が遅延したからってあんまり強く文句を言うとこの条項を盾に不当要求のそしりを受ける。
ただしメリットもある。飛行機は予定通りに飛ばないかもしれないという状況を前提として海外旅行保険の期間が延長されることがある。これも各社ほとんど同じなのでAIUの約款を例として挙げる（他社さんはPDFで写し取れなかった）
条文の一部を割愛（全文はこちらを参照 >>
http://goo.gl/VudOL0）
第５条（保険責任の始期および終期）
(3) 被保険者の旅行の最終目的地への到着が保険期間の末日の午後12時までに予定されているにもかかわらず下表に掲げる事由のいずれかにより遅延した場合には、保険責任の終期は、その事由により到着が通常遅延すると認められる時間で、かつ、72時間を限度として延長されるものとします。
�� 被保険者が乗客として搭乗しているまたは搭乗予定の交通機関のうち運行時刻が定められているものの遅延または欠航・運休
※上記の話は一般論として考えてほしい（特に旧・生保系や共済では内容が異なることがある）
個別の保険によって内容が異なるのでご契約にあたっては約款を確認願いたい。
これは「国際運航約款」と「海外旅行保険」なので、国内線や国内旅行には当てはまりません。
また、海外の会社の場合は規約が異なりますので注意が必要です。
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