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2015年04月14日12:26

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バリ犬の思い出

■野良犬「見つけたら殺せ」 バリ島で狂犬病対策、批判も
(朝日新聞デジタル - 04月13日 19:39)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3369482

バリは三回行ったけど、ホテルを決めるにしろ食事先を決めるにしろバリ犬対策は必須だった。
滞在先はウブドとビーチエリアなんだけど、特にウブドは犬だらけでしたね。
何しろどこにでもここにでもいて(塀の上にさえ!)よそ者と地元民を見分け、路地裏のテリトリーにはいると観光客には凄んでほえたててくるから、
お散歩の時は特に気を付けなくてはならない。目と目を合わさないように、怒らせないように。
昼間はそれでも痩せわんこ達は暑くてうだうだしているんだけど、
日が暮れると遠吠えが始まり、暗い道のあちこちで唸り声と吠え声が。
明らかに昼間より凶暴化するんで、わんこの多い田んぼや空き地の付近を歩いてレストランへ、などということはできず、近くても送迎してもらってました。
何故か猫はほとんど見なかった。
でも、ほかにもイノブタ?やらアヒルやら鶏がそこらをうろうろ普通にさまよってるんで、ああもともとこの地上は動物と人間がこうして混在してるのが普通だったのよね、と思い、これもまたよしとしか思ってなかったな。

でも、犬たちはみんな痩せこけて栄養失調気味で荒れていて、あまり幸せそうではなかった。それがむしろ気になって。
そしたら、海外旅行の好きな友人が「バリからバリ犬がほとんどいなくなってるよ!」と。
で、ほんとに久し振りに、二十年ぶりぐらいにバリに行ったら、本当に、いない。ウブドに犬がいない!
ガイドさんが言うには、狂犬病がはやって危険だったので、保護してワクチン打って里親に渡しているとか。
国というよりも、海外から来たボランティアさんの団体がそういう運動をしているらしかった。
あちこちのレストランにチラシがありました。

フォト


保護活動への協力者募集、里親募集、狂犬病ワクチン接種のための募金募集!というやつ。
パンフレットの中を見たら、犬種もわからないぐらいズタボロなわんこ達も、ちゃんとした飼い主が飼ってみたら、見事な長毛種の美しい犬だった、なんたらハウンドだったなんたらスパニエルだった、コーギーだった(あるいはそれに似てる)というようなびっくり写真がいっぱい。
あんまり全員ボロボロなんでいままで全部同じ犬に見えてたわ……

サヌールのタンジュンサリにとまったんだけど、ここの海岸にはちゃんと犬たちがお散歩していて(ちゃんとってのも変だけど)
それぞれ栄養も足りていて毛並みもよく人懐っこく、それまで見てきた荒れたバリ犬じゃなかった。
あああなたたち、愛を知ったのね、みたいな。
海岸沿いにはおしゃれなホテルが並んでるんだけど、それぞれのホテルでご飯上げてる犬たちみたいでしたね。飼ってるといっていいとかどうか知らないけど、ビーチで寝そべるお客の間を尻尾降って愛想降りまいて、スタッフやお客によしよしされてた。幸せそうでした。
早朝海岸のお散歩に行くと、お散歩わんこが寄って来て、遊ぼうあそぼうとストールを引っ張るのには往生しましたけどね。
肩にかけてるだけなんで、すいっと持っていかれてしまう。
こーらー!と追っかけると大喜びで逃げていくし、取り戻すと端っこ噛んで引っ張りあいが始まる。あちらはわーいわーいハート状態なんだけど、こっちはおさんぽがおちついてできないっつうの。
ホテルスタッフは笑いながら見てるだけで助けてくんない犬
でも、朝の冷たい砂に一匹分の穴を掘って入り込んで寝ていたり、海岸をほてほてと散歩するわんこ達ののどかな姿は、とてもラブリーでした。

もともといろんなことに対してのんびり寛容で、排他的でないのがバリのいいところだったと思う。
だからできればこれからも、ちゃんと注射したうえで、この地上にはいろんな生き物が同時に生きてて当たり前、という平和なバリであってほしいと、個人的には思うのです。

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