「安倍総理の訪米」

　５月の連休前後に安倍総理が訪米して米国議会で演説をなさる方向で調整が進んでいるといいます。実現すれば１９６１年の池田勇人総理以来のことだそうですが、改めて日米関係の新時代を開く大事な節目になることと思いますので、ぜひ実現なさって欲しいと思います。これに対して韓国国会議長が訪米して、安倍総理の演説を実現させない工作をしてものの、米国議会議長は実現方向との姿勢を崩さなかったと報じられています。安倍外交の大きな出来事として、後世に「あの演説で世界が変わった」と言われるような、鮮やかな演説を行っていただきたいと思います。

　思い返せば、昨年オーストラリアの国会演説でアボット首相以下豪州議会の面々が安倍総理の演説に大きな拍手を浴びせて、日豪関係が一気に躍進したこともまだ記憶に新しい出来事ですし、ブエノスアイレスにおける「２０２０年の東京オリンピック招致演説」も見事なものでした。今や安倍総理の演説は「世界を変えられる演説」として世界の注目を集めているだけに、ここでアメリカに日本に傾きかけられたら、今後の韓国としては死活問題になるとして、必死に切り崩しにかかった韓国に引導を渡してほしいと思います。

　アメリカから見れば、「日中韓の関係悪化」の問題はプライオリティの低い問題です。アメリカにとっては、世界のトップを維持するには、一に内政、二にエネルギー、三にはユダヤ、四にテロ、五にロシア、六に中国の台頭で頭を痛めています。したがってアメリカ人の意識では「特定アジアの歴史認識」などは三国間で丸く収めてくれと言うスタンスで、まるで関心がありません。しいて言えば、献金してくれるか票を差し出してくれるロビー活動に熱心な中国や韓国の言うことを聞いていれば、議員の個人的な立場が満足される状況にすぎません。

　一方、日本人が誤解していた（今でも誤解中の方も散見されますが）のは、中国人も韓国人も北朝鮮人も我々日本人と同じ「自由」「民主主義」「法律や契約を守る」「正義を重んじる」と言う価値観を共有する民族だという前提で接してきたことです。これらの国の方々は、もともと他人を虐げて、他人を欺いて、他人を収奪して生きる文化圏の方々で、なまじ日本人が関与して日本人の価値観を押し付けようとしたことが間違いだったのであって、戦後７０年を経て「原点回帰」をしているにすぎません。いわばアフリカのセレンゲッティ平原の野獣たちと仲良く暮らしたいとして人間が入っていったのと同じなのです。

　なまじっか顔が似ていたり、髪の毛が黒かったりするので、同じ人間と思ってしまったのが誤りで、その結果日本は戴いたものより奪われたものの方がどれだけ多いかわかりません。せっかく明治以降先輩方が苦労して「脱亜入欧」で、西欧先進各国と価値観の共有を実現してきたのですから、そうした先進各国との間でシッカリと「世界統治体系構築」を話し合い、こうした「ダニ民族」の膨張を防ぐ仕組みを作っていくことが大事なのであって、「八紘一宇」などと言って蛇蝎がはびこる世界を進めてはなりません。

　今新しい時代が始まろうとしています。アメリカもかつての若さを失い、国力の伸長にも限界がささやかれています。ここが日本にとってチャンスであり、これまで「経済一辺倒」であった我が国が『世界のリーダーとして一翼を担うチャンス』が到来したわけで、日米英仏露の先進５か国で各々役割を担って、新しい枠組みを作り直して「国連」のような中途半端な仕組みを停止すべきなんです。国連分担金はアメリカに次いで日本が２番目に多いと言われていますが、アメリカが未払いが多くて、日本は完納なんです。効果のない「国連」など、お金を出す価値はありません。

　僕が子供のころには「西部劇」が流行っていて、「ヤンキー魂」が溢れていました。悪漢がいて保安官がいてインデアンがいてレディがいる。でもその葛藤の中で貫かれていたのは、イザとなったら上着を脱いで丸腰で取っ組み合いをする「正義感」の決着のつけ方が格好良かったものです。安倍総理にはぜひ「アメリカは正義を見失ったのか？」と演説で詰め寄って見ていただきたい。「我々はココからアメリカと共に世界に『正義の価値』を確立することを目指して、その一翼を担う」ことを高らかに宣言して来てほしいと思います。

その結果、アメリカに受け入れられれば、特定アジア３国とのイザコザも雲散霧消することになります。世界での日本の地位も一気に引き上げられます。そうすれば、中国や韓国は置いてけぼりになり、おとなしく着いてくるしかありません。イチイチマスコミが中国や韓国のご機嫌をうかがい、中国や韓国のイチャモンを気にする姿勢を崩さないから、あれこれ注文を付けて日本を貶めようとするのです。

　もう我々日本人も目覚めましょう！中国や韓国には「金持ちケンカせず」の心境で、相手にしないことです。