マワリミチは小説です。新しくマイミクになった方が本当の日記と
勘違いされることがありますので、予めお断りしておきます。予備校講師という
アウトローな人間の不器用な生き方をほぼ実話に沿って描きました。主人公、
ディスレクシアの元予備校講師川口民雄が元同僚、ADHDの並木義江とともに、
大検予備校を解雇になりました。二部では苦しみながら、なんとか
生きる手段を見つけました。今度はそれをどう発展させるか、考えながら、
第三部が始まります。飛躍編:「本文」
職員控室
理事長(男)
「新年度から組織替えをするつもりです。来月から新年度になるので、
利用者の方々に便利になるようにしたいので。森井さんを課長にしたいと思います」
森井
「ええ、私には重責すぎます。契約社員ですから」
スタッフ(女1)
「そんなことはありません。森井さんなら、しっかりやっています。私は当然だと思います」
スタッフ(男1)
「私も森井さんを課長にして、現場のまとめにするのは賛成です」
森井
「私は管理職になりたくて、この仕事を始めたわけではありません。今まで生きてきた
経験から、社会貢献したいと思っただけです」
理事長(男)
「この世界は入れ替わりが激しいところです。うちの施設でも5年と続いて勤めてくれる
人々は少ない。森井さんはほとんど休みなく、今年で4年間になります。執行部、
特に施設長からの要望です。森井さんを正式採用するつもりです」
施設長(男)
「森井さんの勤務ぶりと人柄がこの施設運営に欠かせなくなっています。
全員満場一致で考えた人事です」
スタッフ(女2)
「私も賛成しました」
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