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2015年02月25日19:54

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レギュラーソリュブルコーヒー

FMの番組の中で『お湯で溶かすコーヒー』という呼び方を繰り返している。
どうも耳に触る呼び方なんだけど、ネスレの主張に沿った呼称の改変のように思う。去年の夏にあった事件をもう一度整理してみよう。
最初はネスレが業界の4団体に退会届を送ったという報道だった。
団体とは次の4つだ。
全日本コーヒー公正取引協議会
全日本コーヒー協会
日本インスタントコーヒー協会
日本珈琲輸入協会

発端は『インスタントコーヒー』の呼称についての争いだ。
ネスレ日本は2014年8月28日(ぐぐってみた)に9月から『インスタントコーヒー』という呼称を『レギュラーソリュブルコーヒー』に変えると発表した、とある。高岡浩三同社社長は東京都内で開いた新製品発表会で「もはやインスタントコーヒーではない」と宣言して、表記からも「インスタントコーヒー」の文字を消していた。
これに対して業界団体は2014年6月の総会で、ネスレの商品はインスタントであると結論付けてネスレの「レギュラーソリュブルコーヒー」という表示を認めないとした。(朝日新聞)業界の表示ルールは、消費者庁と公正取引委員会が景品表示法に基づき「公正競争規約」で認定しており、要件を満たした製品には「公正マーク」が表示できるようになる。
これに対して、「レギュラーソリュブルコーヒーは『インスタントコーヒー』の定義に該当しない新しいジャンルのコーヒー」「企業活動を阻害する」と反発。全日本コーヒー公正取引協議会のほか、全日本コーヒー協会、日本インスタントコーヒー協会、日本珈琲輸入協会の計4団体に退会届を送った。

日本の即席コーヒーの70%はネスレの製品が占めている。この巨人が抜けた業界団体は、既に団体の体をなしていない。こんな団体の認定する「公正マーク」なんかいらないというというのがネスレの感情だろう。虎の尻尾をふんじゃったってことに気づかせてやったと溜飲を下げたんだろうね。

業界のコップの中の嵐が、ラジオのインスタントコーヒーの呼び方にまで影響を及ぼしている。業界団体は団体が認めていない製品はインスタントコーヒーじゃないと主張するし、ネスレは当社の製品は「レギュラーソリュブルコーヒー」というだろう。放送局としては製品名じゃなくて一般名称としての即席コーヒーの呼称がほしいから「お湯で溶かすコーヒー」という言い方になっちゃったんだろうね。
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