去年サンセバスチャンに行ったときにお客からもらった白を開けた
印度人はレモン水のように酸が強くてキレがありながら、クエン酸みたいにいつまでも舌に残らず、そよ風にそよぐ草原の夏草のようにサラサラとした緑がかった白が好きという、ちょっとウルサい好みなのだが、北スペインのアルバリーニョというブドウの白はまさにそのタイプで、他にはオーストリアのグリューナーフェルトリーナー、ロワール地方サンセールやプイィフュメのソービニョンブラン、ドイツ・モーゼルやルクセンブルクのリースリングが好み(モーゼル川の対岸のフランス・アルザルのリースリングは、ドライ過ぎて好きじゃない)
ブルゴーニュのシャルドネは勿論いいが、シャルドネ自体が日本の甲州に似て、特徴がないのが特徴みたいなブドウなので、良くも悪くもブルゴーニュのテロワールと造りが表に出ていて、だったらシャルドネじゃなくても別にいいじゃんね、といった感じがある
でこのスペインの白、アルバリーニョじゃなくてゴデヨという品種のものだが、抜栓当初はかなり薄味で期待外れと言ったところだったが、1日半から2日経過後徐々に開いてきて、青リンゴなどのフルーティーさに加え、白ブドウの皮や種のような渋味苦味が若干感じられ、複雑味のある高級なテイストに変化
ログインしてコメントを確認・投稿する