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2015年02月08日16:28

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節分も終わり、立春も過ごし春がやって来る前にこんなところに行ってきた　②

福徳神社で、なんだか　バランスが悪い（お耳だけがでっかい）稲荷様につかまってしまった。

さらに　会話は続くのです。

稲荷　『僕だって、みんなと遊んで笑って、温かい真心が欲しいんだ。
　　　　なのに、人間てやつは、商売繁盛とかお金をくださいとか宝くじを当ててくださいとか
　　　　しかも、関係ないことまで欲しがる。』

私　　　『関係ないことってなに？』

稲荷　　『ダイエットが成功しますように、とか。ライバル社が不運になりますように、とか。
　　　　　そんなことを聞いた日、僕は悪夢にうなされるんだよ～～』

稲荷でも夢を見ながら寝るんだってことが発覚　　( *´艸｀)

私　　『ま、稲荷様のブランドは、そういう効能だから。
　　　　人の欲に限界はないのであ～～る』

稲荷　　『その点　お前は心地よき者よの～～』

急に　大きくなった。

私　　『なに～～？　なぜに　でかくなったわけ？　
　　　　五歳児から一気に成人してるやん。それが、妖力ってやつか？』

稲荷　　『そなたの　人の気は心地よい。　わしものびのびと息をすることができるぞ』

なんか　えらそうな言葉遣いになった。

稲荷　『で？　そなたの願いはなんじゃ？　聞いてやってもいいぞ』

私　　『いや、いいです。　私が　きつねのおっちゃんの話を聞くほうが面白そうだから。聴くよ。』

稲荷　『そうか？　ふふふ』

そういうと、また、大きくなった。
しかも、白狐だし、日向の匂いがする。

だけど、一か所だけ、まだちっこい。手足が体に似合わず細すぎる。
たぶん、大地が痩せているせいだろな。
十分にエネルギーが満ちていない台地だとこうなるんだ～～、発見ノートに書いておこう。

眼に見えないものと話をするときは、とても気をつかう。
周りから見た時に、不審者に思われないか、とか。
龍が焼きもちやかないか、とか。

この案内図を読むふりをして　稲荷のおっちゃんの話を聞く。

稲荷のおっちゃんのお話

この地は、原っぱじゃった。
民は野良作業で暮らしておった。

あれから　どのくらい月日が過ぎたのか、もうわしにはわからぬ。
だが、人の欲は変わっておらぬのう。

いいか？
目の前に寶はあるのじゃ、なのに、もっと、もっとと欲しがる。
目の前のものは、寶ではないと言う。
人が欲しがるのは生きるための寶ではないんじゃよ、人をかしずかせるために必要な寶じゃと。
わしは、わからんようになったんじゃ。

人は、わしなど見てくれていないんじゃ、ともに喜びを分かち合おうともしないんじゃ。
寂しいの～～。

わしは　寂しくてな。　ほこらの奥に隠れた。
だがな、わしのほこらがでかくなり、人が増え、わしの名を呼ぶ。
芽吹き稲荷～～、とな。

わしは、そんな欲が止まらない人の胸の中に　孤独をみてしもた。

それで、また　人の願いを聴くことにしたんじゃ。
ただ、聴くだけじゃ。それでも、人は喜ぶ。
人は、喜ぶんじゃ、わしが見えていなくとも、わしが聞いてくれていると信じ、
わしが守ってくれると信じ、喜ぶんじゃ。

その、人の喜びが、わしを復活させた。

いいか、龍の子よ。
人の喜びはな、世界を広げる。喜びでこの地が温もる。
わしは、人が好きじゃ。大好きなんじゃ。

龍の子よ、それは　お前も同じであろう。
人の中に入り、わしの代わりに喜びあってくれないか？

私は、ちょっと泣いた。

大地のために、自然のために、神様のために、人のために自分を使うことこそが
寶なのだ、と。

稲荷のおっちゃんは、最後にこう言った

『またおいでなさい。お前の願いを大神様へ伝えよう。
　今度、来るときは、そうだなぁ～～、白い餅がいいのう～』

なんじゃ？
手土産の要求かい(*_*)

稲荷　　『おまえに　わしの名を教えようか』
私　　　『いや、教えてもらわなくていいですから』

だって、名を聞くと　それは　契約なってしまう。
契約をすると、お仕事を言いつけられる。

私　　『神様の　ご用をさせていただくような者ではございませんのでご辞退いたします。
　　　　また、来ますね。さようなら』

神社を後に　帰路に着く。
気のせいなのか、『ちっ！！』　という舌打ちがしたような・・・・・

日本橋にある　福徳神社の　体のバランスが悪い芽吹き稲荷様とのディスカッションでした!(^^)!

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