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2015年02月05日12:43

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マワリミチ 第三部 飛躍編5

マワリミチは小説です。新しくマイミクになった方が本当の日記と

勘違いされることがありますので、予めお断りしておきます。予備校講師という

アウトローな人間の不器用な生き方をほぼ実話に沿って描きました。主人公、

ディスレクシアの元予備校講師川口民雄が元同僚、ADHDの並木義江とともに、

大検予備校を解雇になりました。二部では苦しみながら、なんとか生きる

手段を見つけました。今度はそれをどう発展させるか、考えながら、

第三部が始まります。飛躍編:「本文」

占い喫茶。多くの客に交じって、川口も座っている。

店員(男)
「次の方、8番のカーテンの中にお入りください」

川口
「はい。奥から二番目か。なんか神秘的な気がするな。落ち着け、落ち着け。

なにを言われようと覚悟を決めよう」

カーテンを開け入る。一人の女性がテーブルの前に座っている。

黒服の女性
「どうぞ、お座り下さい」

川口
「わあー、見えない。よろしくお願いします」

黒服の女性
「タロットカードで占います。まず、このカードの中から好きなカードを

5枚選んでください。裏にして、表を見ないでください」

川口、黙って、カードを選び、渡す。
黒服の女性
「あなたの過去を占います。子どもの頃は経済的に苦労せずに

ノビノビと育ってきました。そして、好きなことをしてきました」

川口
「半分、当たっているけど。そうじやない部分もありますね。子どもの頃、

友だちができないで、寂しい思いをしました。本当はもっといろいろと

やりたいことがあったけど」




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