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2015年01月19日16:26

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首を傾げざるを得ない大学 

 下記は、2015.1.19付の【産経抄】です。

                     記

 大学入試センター試験が、きのう終わった。いよいよ受験シーズンの本番を迎える。毎年この時期、メディアでは東京大学の話題が多くなる。なんといっても、受験生にとってあこがれの大学である。ただこの大学には時々、首をかしげるような出来事が起こる。

 ▼防衛省が昨年5月、不具合が起きた航空自衛隊輸送機の原因究明のために、東大の大学院教授に協力を要請したところ、大学側に拒否された。日本の大学でもっとも多い800億円もの交付金を国から受け取っておきながら、なぜ、協力できないのか。

 ▼昭和34年、42年の評議会で、軍事研究の禁止の方針を確認しているからだという。「学問の自由」を持ち出す向きもある。むしろ、大学による自由の封殺といえまいか。少なくとも海外の名門大学では、聞いたことがない方針だ。主要国では例外なく、産学官軍が協力して、安全保障の研究開発にしのぎを削っている。

 ▼数年前、東大でロボットの開発に取り組んできた著名な研究者の退職も、この方針に関係があるといわれる。在職のままでは、最新技術を求める米国防総省がかかわる、ロボットのコンテストに参加できないからだ。

 ▼小紙は先週、東大大学院の情報理工学系研究科のガイドラインから、「一切の例外なく軍事研究を禁止する」との文言が削除されていることをスクープした。東大によると、軍事研究禁止の方針は変わらないそうだが、半歩前進とすれば喜ばしい。

 ▼東大の大学院は、世界中から院生を受け入れている。なぜか自衛官の入学だけは、ほとんど認められてこなかった。もっとも、東大を卒業して、自衛隊に入隊する若者は少なくない。首をかしげるような、学生ばかりでないことも、救いである。

 http://www.sankei.com/column/news/150119/clm1501190004-n1.html
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